【夏の業界セミナーレポートを一挙公開】ソニー・コンピュータエンタテインメント「ソウル・サクリファイス デルタ」を手がけたプロデューサーによるゲーム業界セミナーを開催しました!

学校からのお知らせ

2014.10.24

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元祖共闘ゲームとして全国に熱狂を巻き起こした『ソウル・サクリファイス』シリーズ最新作のコンセプトや開発の裏側を通して、ゲーム業界で求められる人物像などを語る。

2014/5/31(土)、ソニックホールでゲーム業界セミナーが開催され、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントのプロデューサー、本村 健太郎氏がお越しくださいました。

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本村氏は、外部制作タイトルのプロデュース業務を担当し、主な代表作品としては、「ソウル・サクリファイス」シリーズ、「ワイルドアームズ」シリーズ、「白騎士物語」シリーズなどを手掛けられました。本セミナーでは、「ソウル・サクリファイス」シリーズを経て感じた、プロデューサーの必要スキルについてお話しいただきました。

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プロデューサーの仕事については、ソニー・コンピュータエンタテインメントにアルバイト(デバッガー)として入社された、苦労人ならではのポイントを押さえた有意義なお話がたくさん。「プロデューサーとは、手に職がない職業です。そして企画が生まれる前から発売された後まで、タイトル全体に関われる唯一無二の職業です。クリエイターが“0”から“1”を作り出すスペシャリストならば、プロデューサーはその“1”を“2”や“3”にするスペシャリストです。」と強調しました。

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スペシャリストたちの協力が不可欠なプロデューサー。
大切なのは“理解”、“発信”、“判断”の三角形。

プロデューサーの必要スキルに関して、本村氏は次のように語ります。

「プロデューサーは、他のスペシャリストたちの協力が必要不可欠です。そのために、“理解”、“発信”、“判断”の三角形が大切です。
“理解”とは、誰よりも企画を理解し、誰よりもそのタイトルのファンであること。でないと、クリエイターに信用されないですし、クリエイターが伝えたい事、やりたい事がわかりません。誰よりも情報収集し、考えるのも僕らの仕事です。“発信”とは、ただの伝言係ではなく“理解”した上で噛み砕き、分かりやすく、効果的にクリエイターの代弁をすることが大事。“発信”すべき場所はさまざまであり、“理解”した上で“発信”しなければ成果は出ません。“理解”、“発信”の繰り返しの先には、お客さまがいることを何よりも忘れてはいけません。“判断”とは、プロデューサーは全責任を持ってさまざまな判断をします。ソウル・サクリファイスでは発売時期についても大きな判断が迫られました。“理解”、“発信”、“判断”の三角形をいかにバランス良く大きなものにするかが大切です。」

開発過程における具体例を交えながら、実に詳しくわかりやすくお話しいただきました。学生たちも熱心に耳を傾け、メモをとる姿も見られました。

~セミナー終了後、楽屋にて~

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セミナー後は楽屋で学生との熱い質疑応答が交わされました。業界の最前線で活躍する本村氏から、ゲーム開発についてのリアルな内容を直接聞ける貴重な機会。学生たちは大いに刺激を受け、ゲーム業界への理解も深まったようでした。

~楽屋にてインタビュー~

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他の人が言ってるから。ではなく、視点を変えてポジティブに物事を考えてください。

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャパンスタジオ
エクスターナルデベロップメント部
プロデューサー
本村 健太郎氏

こういった形で1時間以上、セミナーをするのは久しぶりだったのですが、学生の皆さんが想像以上に熱心に聞いてくれたので、こちらも失礼がないように話しました。全体としては、神戸電子の学生さんは真面目だなぁという印象です。
セミナーでは、プロデューサーがどういう仕事をしているのかを知って欲しい。プロデューサーが何を考えて、どういう人なのかを知っていただき、将来、プロデューサーを目指すのであれば、参考にして欲しいと思いますし、他の職種を目指している学生さんもプロデューサーの考えを少しでも知ってもらえれば何よりだと思います。

~インタビュー終了後、楽屋にて~

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関連リンク

ソニー・コンピュータ・エンタテインメント 公式ページ
SOUL SACRIFICE DELTA | プレイステーション® オフィシャルサイト
神戸電子専門学校 ゲームソフト分野ページ
過去の業界連携セミナーレポート

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