【夏の業界セミナーレポートを一挙公開!】世界に向けてデジタルアニメーション映像を発信するポリゴン・ピクチュアズによる3DCG業界セミナー

学校からのお知らせ

2014.10.17

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「ほかの人にない強みを持った人、重宝される人になろう」

2014/8/2(土)、ホワイエに株式会社ポリゴン・ピクチュアズの人事総務部部長・兼松厚氏(写真左)とライト&コンポジット部部長・多家正樹氏(写真右)を迎え、3DCG業界セミナーを行いました。
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ポリゴン・ピクチュアズは国内外の市場に向けて、テレビ、ゲーム、CM、イベントやアミューズメント映像などを手がける日本屈指のデジタルアニメーションスタジオです。国内外に約360人のスタッフが在籍、グローバルに展開しています。今年4月~6月にかけて放映した「シドニアの騎士」は同社設立30周年記念作品として制作され、アメリカ最大の動画配信サイト「NETFLIX」をはじめ全世界で配信・放映されています。
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日本のCGプロダクションにはさまざまな形態があります。分業形態ならばスペシャリスト、分業していないところではゼネラリストが求められます。映像の種類(実写、フル3DCGアニメ、2D-3DCGハイブリッドなど)や作品カテゴリー(映画、テレビ、ネット動画など)も多種多様。これらを一通り説明した上で兼松氏は、「ゼネラリストの場合でもその人なりの強みや得意分野を持つべきです。つまり、ほかの人では成り代われない人材となることが必要です」と言います。

多家氏は、これまでに多くのトレーラー(予告編映像)制作を手がけてきましたが、中には、従来の3DCGが得意とする表現とはかけ離れた、アーティスティックな表現を求められるものもありました。
この作品を引き合いに出し、「見たことのないものをつくる」ことがいかに難しいか、それをいかにつくっていくか、実際の映像と、発注者とのリアルなやりとりも交えながら語ってくれました。多家氏は「技術はそこそこでもいいから、何かあったら『とりあえずあの人に聞いてみよう』と思われる、重宝される人間になろう」と語りかけました。

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セミナー後は自作の3DCGアニメやポートフォリオを手にした学生が楽屋に集まり、両氏は一人ひとりに時間をかけて指導や講評をしてくださいました。

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世界中の人々に感動を伝えるために、感動をたくさん経験してください!

 

株式会社ポリゴン・ピクチュアズ
人事総務部 部長
兼松 厚

ここ何年か継続的に来ておりますが、学生の作品レベルは年々上がっていますね。中でも今年は特に素晴らしかった。CGクリエイターの仕事は、地味で時間もかかる、骨の折れるものです。でもいったん仕事の面白さにはまると、やめられないくらい楽しい。私の周りにもそんなクリエイターがたくさんいます。何しろ自分のつくった作品によって世界中の人に楽しんでもらえるのですから。クリエイターたちは決して「つらい、大変だ」という気持ちで仕事をしていません。だから皆さんも、楽しく勉強して、いろんな感動を経験してください。伝える側に感動がないと、人には伝えられません。

何をつくろうとしているのか、目的が明確な作品づくりを心がけよう!

 

株式会社ポリゴン・ピクチュアズ
ライト&コンポジット部 部長
多家正樹

私は学生さんの作品を初めて拝見しました。いずれも「何をつくりたいか、どんな作品を目指しているか」という意図や目的がはっきりしていて感心しました。作品に目的が感じられるかどうかというのは大事なポイントで、入社試験の選考でもそこを非常に重視します。ただ人事採用となると、そのときどきで会社のニーズが変わりますから、まず会社の求めるニーズに合ったものを持った人を選ぶことが多いですね。最近の応募者の作品は、以前と比べて今一つだなと感じることが多いのですが、今日の学生さんの作品はそれらと比較しても優れていました。期待が高まりますね!

関連ページ

・ポリゴン・ピクチュアズ公式サイト
・シドニアの騎士公式サイト
神戸電子専門学校 3DCGアニメーション学科紹介ページ
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