インダストリアルデザイン学科教員が大阪府工業協会主催の3Dプリンタセミナー講師を務めました

学校からのお知らせ

2015.05.15

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2015年3月、本校インダストリアルデザイン学科教員の川口 信之が、公益社団法人 大阪府工業協会主催の3Dプリンタセミナーで講師を務めました。4回に渡って実施されたセミナーの最終日には、本校のインダストリアルデザイン実習室にて、実際に本校設置の3DプリンターやRP切削加工機を使用した実習も体験していただきました。

 

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最終日の実習には、本校インダストリアルデザイン実習室の3Dプリンターを使用。


ものづくりを実践的に学ぶ教育機関のノウハウを元に、企業の方向けのセミナーを実施

インダストリアルデザイン学科では、3次元CADの技術習得をベースに、企画・デザインから開発・設計および生産に至るまで、ものづくりの基礎を学んでいます。実習では3DプリンタやRP切削加工を使い分け、多くの制作課題で3次元出力によるモックアップを行っています。ものづくりに革新をもたらしたと言われる話題の3Dプリンタ。本セミナーは、3Dプリンタの導入を検討している企業や、まだ活用方法が確立されていない導入初期段階の企業の方を対象に実施されました。各種3Dプリンタの特徴や選定方法についてを解説、3次元CADによるデータ作成から実機を使用した造形、そして仕上げまでを実際に体験していただきました。

 

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3次元CADを初めて触るという方も。3Dデータの有用性について理解していただきました。


ものづくりにおける3Dプリンタ活用に見出した、
3次元CAD技術の可能性
導入にあたって重要となる3Dデータの作成に関しては、開発に取り入れていない事業者も多く、技術の導入や人材の育成といった面が大きな課題となっているのが現状です。セミナーでさまざまな事業者の方からお話を聞くことで、インダストリアルデザイン学科の本業ともいうべき3次元CADの技術を、将来ものづくりの現場でどのように役立てられるのか、その可能性もより具体的に見出すことができました。

 

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3次元CADで作成したデータから実際に3D出力し、手作業による仕上げまで施しました。

 

参加者のみなさんとのコミュニケーションを通じて
参加いただいた方は、業種も職種もさまざまな企業の方で、活用を想定している製品分野もかなり多岐にわたるものでした。扱っている機器の活用方法や、現状の体制における問題点など、たくさんのお話やご相談をいただきました。今回のセミナーは、現場の方々と直接情報交換させていただく良い機会となり、何よりも事業者の方のものづくりに対する情熱を直に感じることができました。今回のセミナーが事業者の方たちにとって、効果的に3次元CADや3Dプリンタの活用を進める一助になれば幸いです。

 

 

関連リンク

公益社団法人 大阪府工業協会ホームページ
インダストリアルデザイン学科紹介ページ
インダストリアルデザイン学科ブログ
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