【3月-5月開催・3DCG業界セミナーレポート特集】神風動画がCGでアニメをつくるテクニックや作品へのこだわり、裏話を披露!

学校からのお知らせ

2015.07.24

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妥協は死

2015/5/23(土)、有限会社神風動画の代表取締役・水崎 淳平氏による3DCG業界セミナーが開催されました。
座右の銘は「妥協は死」と言うとおり、常に攻めの姿勢で人がやっていないことにチャレンジし続け、業界に新風を巻き起こしてきた水崎氏。もともとはセルアニメ業界で働いていたとき、その業界で働いている人たちの姿勢や、アニメが一部のコアな人たちだけの娯楽になっていることに嫌気がさし、“アニメ業界にビンタを食らわせよう!”と独立して仕事を始めたと言います。そして取り組んだのが、3DCGでアニメをつくることでした。

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セミナーではCGをセルアニメのように見せる技法や、6畳の和室でわずか4人で活動を始めたころの仕事場の様子を描いたイラストも披露。少人数で制作することについて、水崎氏は「アニメ業界は分業されすぎている。コンピュータでできることはコンピュータにやってもらい、少人数で何役もこなせば一人ひとりの給料が上がるはず。そうすればアニメ業界に来る人の種類が変わって、アニメ表現の幅も広がるだろうと考えたんです」と語ります。また、「セルアニメはどうしてもシンプルな絵に偏ってしまう。CGでアニメをつくることによって、原作者の個性がより忠実に再現できるようになり、今までアニメにできなかったものもできるようになった」と、“アニメ業界にビンタを食らわせる”手応えも感じているようす。当初の目的はほぼ達成できたため、「これからはオリジナル作品の制作にも力を注いでいく」と今後の展望を語ってくださいました。

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神風動画がこれまで手がけてきた作品を見ながら、ユニークな裏話、ふつうでは気づかないような細部に隠された遊び心なども解説していただき、会場は爆笑の連続。作品づくりの楽しさや、新しい可能性を切り拓いていく水崎氏のパワーが伝わるセミナーでした。

セミナー終了後は、楽屋で学生達へ個別で作品指導を実施して頂き、学生にとって非常に貴重な時間となりました。

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実力を備えたうえで攻めることが大切。
「こうでなければならない」という決めつけはやめよう。

有限会社神風動画
代表取締役
水崎 純平氏

控えめにやるのもアリだけど、なかには攻めている会社があってもいいんじゃないかと思うんです。でも、ただの“くそ生意気なやつ”にならないためには、実力が伴っていることが大切。うちは優秀なスタッフが揃っているおかげで、思い切って異端児をめざせる。僕たちはそれを楽しみながらやらせてもらっています。今では「何か変化球を投げてくれるのではないか」と期待して、仕事を依頼してくださるクライアントも多いですね。それに応えるためのアイデアは日頃からいっぱいストックして、どういう層の人がどういう環境で見るのか、男性なのか女性なのかなど、ターゲットは絶対に外さないよう意識しながら、その中で攻めていくことを心がけています。これから業界をめざす人たちも、「CGはムービーに使うもの」「アニメのキャラクターはこうでなくてはいけない」という決めつけはやめたほうがいい。ぜひ柔軟な発想で、この世界に入ってきてほしいと思います。

関連リンク

神風動画
3DCGアニメーション学科

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