【業界セミナーレポート】株式会社バスキュールによるWeb業界セミナー

2015.10.07

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Webサイト制作の企画から開発・デザインまですべて自社で手がけるクリエイターが
「インタラクティブコンテンツが生まれるまで」の舞台裏を公開

2015/5/23(土)、神戸電子専門学校の北野館ドームホールでWebデザイン業界セミナーが開催され、株式会社バスキュールのアートディレクター・前田 定則氏がご来校くださいました。
インタラクティブコンテンツをクリエイトするバスキュールは、デザイン・開発だけでなく企画も自社で行うとのこと。デザイナー出身の前田氏も、バスキュールに入ってからは企画段階から参加し、今はデザインはもちろんアートディレクターとしての役割をこなしておられます。


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TOYOTOWNのデジタルコンテンツの一つとしてつくられたアプリ「しずかったー」の紹介に学生たちも興味津々

ブーケと盆栽のアート作品に風船を付けて宇宙に飛ばし、1分ごとに写真を撮影するという壮大なプロジェクトや、スノードームの中に自分が入り、それがすぐに自身のスマホで見られるというイベント企画など、「デジタルを使って次世代の人たちの夢となるようなクリエーションを世に出したい」というバスキュールの思いが反映されたこれらの作品は、見ているだけでわくわくします。
TOYOTOWNのデジタルコンテンツの一つとしてつくられたアプリ「しずかったー」は、学生の中にも知っている人が多く、特に興味をそそられているようでした。

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「TOKYO CITY SYMPHONY」を例にあげて、企画→プレゼン→制作→検証→公開という実際の仕事の流れを紹介。

そして、カンヌ広告祭サイバー部門シルバーを受賞した「TOKYO CITY SYMPHONY」を例にあげて、企画→プレゼン→制作→検証→公開という実際の仕事の流れを紹介。企画が決定するまでにはどんなアイデアが出たのか、誰が見ても一目で内容がわかるような提案の仕方、制作したものが公開されるまでには実に細かい検証が行われるといったお話は、実際のデザインや映像を見ながら解説していただくことで大いに参考になったようです。

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学生たちへの有意義なアドバイスで、セミナーは幕を閉じました。
最後に前田氏からは、よいデザインをつくるためには「よいものをたくさん見ましょう」「とにかくたくさんの可能性を試してみましょう」「人の意見も聞きましょう」というアドバイスが送られました。

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セミナー終了後には、在校生に対して個別での作品へのアドバイスや質疑応答の時間も

セミナー終了後は特別にお時間を取っていただき、在校生に対して個別で作品へのアドバイスや質疑応答などをご対応いただきました。Web業界の最先端で活躍されている現役クリエイターと貴重な時間を過ごすことができ、学生たちの表情は充実感にあふれていました。

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「いいもの」を作るということ以上の目的はない!

株式会社バスキュール
アートディレクター
前田 定則 氏

デザインする上で一番の目的は、当たり前ですが、「いいもの」を世に送り出すことです。それ以上の目的はありません!「いいもの」の判断基準とは、どれだけ細部まで気をつかって完成度の高いものに仕上げられているか。そして、与えられた課題をきちんと解決するものになっているかどうかだと思います。
ではいいものに到達するにはどうすればいいのか。最近のデジタル案件は自分一人のがんばりだけで完結するような案件はほとんどありません。最終的にいいものへ昇華させるためには、自分が全力を尽くすことは当然の条件ですが、個々人の努力を集結させるための、チームのコミュニケーション力が必要になってきます。
バスキュールでは、それぞれのパートに対して、チーム全員でフラットに意見を出し合います。私自身もデザインに関して、その意図をきちんと説明し、それについてみんなで議論し、意見を取り入れてデザインします。
みなさんも、コミュニケーション力を高めるために、いろんな人と会って、たくさん議論をして、そしてどんどん手を動かしてデザインしてみてください。自分だけでは気づかなかった他人の意見もどんどん聞き入れましょう。そして、よい作品をどんどん世に送り出してください。

【関連ページ】
・株式会社バスキュール
・グラフィックデザイン学科
・オープンキャンパス&体験入学

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