【3月-9月開催・3DCG業界セミナーレポート特集9】神風動画、グラフィニカ、サンジゲン、ポリゴン・ピクチュアズの4社セッションスペシャルセミナー開催

学校からのお知らせ

2015.10.01

本校とCG-ARTS協会のコラボ企画で実現、4社の熱いトーク。題して「3DCGでアニメを変えた男たちのロマン、その愛」!

2015/7/31(金)、有限会社神風動画、代表取締役社長の水崎淳平氏、株式会社ポリゴン・ピクチュアズ、代表取締役社長の塩田周三氏、株式会社サンジゲン、代表取締役社長の松浦裕暁氏、株式会社グラフィニカ、取締役の吉岡宏起氏にお越しいただき、3DCG・アニメ業界の4社対談スペシャルセミナーを開催しました。

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■客席の手前には、登壇者の方々とのお付き合いの深い、大手CG制作プロダクション アニマ 代表取締役社長の笹原氏の姿も

本セミナーは、CG業界における人材育成と文化振興事業を行うCG-ARTS協会、教育事業部 担当部長の篠原氏の企画で実現したもので、本校では初の試みとなりました。
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■4社セッションの前にCGアーツ協会の解説を行う 篠原氏

4社はいずれも手描き作画による2Dのセルアニメの世界を変えた、いわばパイオニアの方々。「昔のアニメが大好きなんだけど、何らかの不満があってもっといいものを自分たちでつくりたいと思い、新しいつくり方でそれをやった」のがこの4人なのです。3DCGアニメの最も先駆者である水崎氏は、「最初は作画にはかなわないだろうと思ったが、ちょうど3D CGアニメが立て続けに発表され、いずれも高評価だったため、早く世間に認知された」といいます。セルアニメのファンに受け入れられる必要があり、もちろん自分たちも昔のアニメを愛しているので、セルアニメをリスペクトする気持ちを忘れないことも大事。吉岡氏が率いるグラフィニカのスタッフが手がけた「楽園追放-Expelled from Paradise-」 (ⓒ東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ)は、限りなくラインの手描き感を追求し、アニメファン・業界関係者をうならせました。アニメを3DCG化することによる、現場の効率化や手作業の負担軽減化も見過ごせないポイントです。紙への手描き作業を続けざるを得ないアニメーターの将来が大変な状況に陥らないよう、企業側も真剣に考えるべきだと松浦氏は述べました。効率化に関し、ポリゴン・ピクチュアズではしっかりとプロダクション管理を行い、むだな時間を徹底的に排除していると、実例をまじえて塩田氏が説明しました。
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■「将来の自分」について語る登壇者の方々

 

セッション最後の皆さんからのコメントは

「誰しも慣れ親しんだものに安心感を覚え、それを楽しんでいたい。しかしこの業界は変革を楽しめる人が必要です。そんな人を私たちは待っています」

業界を変えてきた方々の言葉は、一味違う重みを持って学生らの心に響いたことでしょう。

セッション終了後、場所を変えて個別作品指導を行いました。アニマの笹原社長にも加わっていただき、実に豪華なメンバーでの個別作品指導会となりました。
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面白そうだ!と思ってもらえたら本望です。

有限会社神風動画
代表取締役
水崎淳平氏

トークイベントなので、モデレーター(司会・進行役)としてショー的な面白さにこだわりました。「3DCGアニメをつくっている会社って、こういう人たちが社長なんだ!面白そうだ!」と思ってもらえたら、私たちにとって大きな収穫です。

「働くことは楽しい」を伝えたい。

株式会社ポリゴン・ピクチュアズ
代表取締役
塩田周三氏

若い方が抱きがちなアニメ業界のネガティブなイメージ(労働時間や環境など)から脱却を図りたいと思っています。アニメづくりには本当に、ロマンも愛もあるんですよ。学生にとって働くことは楽しいんだということを伝えたいと思いました。

会社は違えど、目指すものはみな同じ。

株式会社サンジゲン
代表取締役
松浦裕暁氏

4人はライバルであり、仲間でもあります。3DCGアニメの黎明期を共に支えてきた戦友みたいなもの。各社で協力し合わないとできないし、人材も共有しています。面白いものをつくりたい、業界を活性化したいという思いはみんな一緒です。

世界中を感動させてみたい人を待っています。

株式会社グラフィニカ
3DCG部門統括 取締役 チーフプロデューサー
吉岡宏起氏

映画がフィルムからデジタルに変革したように、アニメも今後もっと変わります。変化についていけるだけでなく、世界中を感動させてみようという気持ちを持った人と仕事をしてみたいですね。世界を視野に入れた語学力の習得も必須です!

 4社の登場で、より深く理解してもらえました。

CG-ARTS協会(公益財団法人画像情報教育振興協会)
教育事業部 担当部長
篠原たかこ氏

1社ではなく4社で対談していただいたことで、各社がどんなふうにお互い刺激を与えあって、どんなことを目指してきたかを、より深く知ってもらうことができたと思います。CGの可能性も強くアピールできたのではないでしょうか。アニメや映像関係に限らず、こうした企画がさまざまな分野に広がっていけばと考えています。

 

関連リンク

アニマ公式サイト
神風動画公式サイト
グラフィニカ公式サイト
サンジゲン公式サイト
ポリゴン・ピクチュアズ公式サイト
CG-ARTS協会公式サイト

3DCGアニメーション学科

 

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