プラチナゲームズ流ゲーム開発in『ベヨネッタ2』
2015/10/17(土)、ソニックホールでゲーム業界セミナーを開催しました。お招きしたのは、プラチナゲームズ株式会社のリードプログラマー・森田和則氏、プログラマーの大西亮氏。二人とも本校の卒業生です。
同社の代表作『ベヨネッタ2』を例に、ゲームの制作工程について二人が語ります。ゲームは、構想、プロトタイプ制作、本制作、バグチェック、発売というのが大まかな流れ。一般的には、ディレクターが企画して原案をつくり、コンセプトアーティスト、モデラー、アニメーター、VFX(効果)アーティスト、プログラマーという順番で手が加えられていき、最終チェックを経て完成となります。アニメーションがつくとどう変わるか、VFXが加わるとどう見えるか、などが、実際のメイキングムービーで見るととても明確になります。
同社の特徴は、すべてのスタッフが立案に関わることができるということ。ディレクターの原案をもとに、モデラーやプログラマーが「○○のほうがいいのでは?」「○○にあれを足しましょう」などと徹底的に意見を出すことができるのです。「何が面白いか、感じ方はみんな違う。それをぶつけ合うんです。後でNGになったら意味がないので、全員納得するまで、ああだこうだとうるさいくらいに話し合います」(森田氏)。プログラマーが企画に携わることが非常に多いのも同社の特徴だそうです。「プログラムを書かず、ほぼ話し合いしかしない日もあります。うちのプログラマーはみんな、ほとんど自席にいないんです。いろんな人のところに言って話し合っていることが多いですね」(大西氏)。
質疑応答では、就職活動時に関する質問が多く寄せられました。「作品を出すときに気を付けることは?」という質問には、「自分が頑張ったところが分かるように、一つでもいいから自分の強い部分、『私のここを見て!』という部分をしっかりつくってください」というアドバイス。立派に活躍する先輩の話を聞いて、学生たちのモチベーションもグンとアップしたことでしょう。
セミナー終了後、楽屋にて個別質疑
ゲストのお二人は本校卒業生と言うこともあり、自身の経験を基に指導をしてくださいました。
セミナー終了後、楽屋にてインタビュー
ゲームをつくることは難しいことじゃない。
それは一人ではなく、みんなでつくるから!
プラチナゲームズ株式会社
リードプログラマー/マネージャー
森田 和則氏
近年、ゲームのクオリティがどんどん高くなってきて、映像なんかもまるで映画のようです。あんなゲームをつくるなんて、すごく難しいのでは?めちゃくちゃ大変なのでは?というイメージを持つ学生も多いのですが、ゲームづくりは決して難しくないと皆さんに伝えたいと思いました。何も一人でつくるのではなく、コンセプトアーティストもアニメーターもモデラーもいるんです。プログラマーはそれらを組み込む。ゲームはそうやって全員でつくるものなので、安心して目指してほしいですね。
ゲームづくりは楽しい。
つくることの楽しさに興味を持ってくれる人が増えてほしい
プラチナゲームズ株式会社
プログラマー
大西 亮氏
ゲームづくりってこんなに楽しいんだ、ということを今日はアピールしたつもりです。同じ働くなら、好きなこと、楽しいことをしたいですよね。私は『ベヨネッタ』がもう大好きで、これを超えるアクションゲームを絶対につくってやる!という燃えるような気持ちを前面に出して入社しました(笑)。そして今、大好きだった作品に関わっている。楽しいです。つくることの楽しさに興味を持ってくれる人が増えて、それがゲーム業界の活性化につながれば、なおうれしいです。
セミナー終了後、楽屋にて
関連リンク
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