【3月-9月開催ゲーム・3DCG業界セミナーレポート特集5】No.1ゲーム総合誌『週刊ファミ通』の編集長が語る!メディアの立場から見たゲーム業界およびヒットゲームを見極めるポイント。

学校からのお知らせ

2015.11.25

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『週刊ファミ通』編集長によるゲーム業界セミナー。いま、ゲーム開発に求められる視点とは?

2015/8/8(土)、ソニックホールでゲーム・3DCG業界セミナーが開催され、株式会社KADOKAWA・DWANGO(現:カドカワ株式会社)の『週刊ファミ通』編集長、林 克彦氏が、メディアの立場から見たゲーム業界についてお話しくださいました。

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まずゲーム業界の現状について、アニメ・映画・音楽といった他のエンターテイメントが市場規模2,000億円台なのに対し、ゲーム産業は今や1兆1925億円(2014年の国内ゲーム)の市場に成長しているとのこと。将来ゲーム業界をめざす人にとって、その数字を聞いただけでも期待が膨らみます。なかでも、コンシューマーゲームにおいてはシリーズ作が多い中、任天堂の『スプラトゥーン』のような完全新作が登場しヒットしているなど、まだまだ期待が持てる市場なのだそう。一方で、スマホアプリの人気タイトルは昨年とあまり顔ぶれが変わっておらず、「もっと斬新なものが出てきてほしいところ」と林氏は語ります。

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また、1986年創刊、来年30周年を迎える『週刊ファミ通』で、ニュースページ担当デスク、副編集長を経て、2年前に編集長に就任した林氏は、これまで数多くのゲームに触れ、名だたるゲームクリエイターにインタビューをしてきました。その経験から、「ヒット作を生み出すクリエイターは、常に新しいことにチャレンジしている」と言います。ヒットするゲームを予測して誌面で取り上げる際にも、その見極めのポイントとなるのは「チャレンジをしているかどうか。新しさを感じさせるものかどうか」ということ。「だからこそ、若い世代には積極的にチャレンジしてほしい」と林氏。「若いうちは失敗してもいいから、前のめりに発言して、行動しよう」「ゲームに求められるのはアイデア・企画力。さまざまなエンターテイメントを楽しんで広い視野を養おう」「トレンドは存在するが、ヒットゲームに法則はない。ユーザーは無数にいるからこそ、ターゲットを絞って企画を練ろう」と、未来のゲーム業界をめざす学生に期待を込めてアドバイスしてくださいました。

~セミナー終了後、楽屋にて個別質疑~

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ゲーム企業とは違った視点からの新鮮な指導に学生達もまたひとつ勉強になりました。

 ~セミナー終了後、楽屋にてインタビュー~

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将来ディレクターとして人を引っ張っていける企画力・積極性を学生のうちから養おう。

カドカワ株式会社
『週刊ファミ通』編集長
林 克彦氏

今までインタビューしたクリエイターの中で特に印象的だったのは、先日亡くなられた任天堂株式会社の第4代社長、岩田 聡氏です。いつもわかりやすく、明快に、かつユーモアを交えてお話ししてくださる、とにかく頭のいい方でした。また、同じく任天堂の専務取締役で『スーパーマリオブラザーズ』の生みの親である宮本 茂氏も、いつも新しいことにトライしていて、ウィットに富んだお話しをしてくださることで印象に残っています。そして第一線で活躍するクリエイターの方々に共通するのは、ヒット作をつくってもそこにとどまらず、また別の道にチャレンジして成果を出しておられること。ゲームづくりの中心は、企画し、人を引っ張っていくディレクターです。学生の皆さんもチームで課題を行う際には、「自分が引っ張っていく」という気持ちで積極的に企画・行動してください。

 ~セミナー終了後、楽屋にて~

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