8/28 (金)11:00~

白組による10月公開予定劇場アニメ「GAMBA ガンバと仲間たち」CGメイキングセミナー開催

1_R

10月劇場公開記念!7年という年月を費やした制作者3名が熱く語る長編CGアニメーション『GAMBA ガンバと仲間たち』のメイキングセミナー。

2015/8/28(金)、白組より、10月に全国で公開予定の長編CGアニメーション映画『GAMBA ガンバと仲間たち』で監督を務められた河村友宏氏と小森啓裕氏、そしてCGキャラクター・スーパーバイザーの大橋真矢氏の3名にお越しいただきまして3DCG・アニメ業界セミナーが開催しました。このセミナーで、7年にわたったというメイキングの様子をたっぷり語ってくださいました。

2_R

物語の原作は、斉藤惇夫氏が書いた『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』。これは1972年に出版されて以来、40年以上にわたって読み続けられている児童文学のロングセラーです。1975年には『ガンバの冒険』としてテレビアニメにもなり、根強いファンを持つ人気作品となっています。「原作の世界観を大切に、アニメファンの期待も裏切らず、なおかつ今回はCGで新しいGAMBAをつくりたかった」と小森氏。
※ガンバの画像挿入

3_R

リアリティのあるアニメーションづくりが可能なCGだからこそ、舞台は現代に設定し、自分たちの日常とオーバーラップする世界の中でキャラクターをいきいきと描くことで、観る人のワクワク感を高めることをめざしたと言います。そのために重要なカギを握るのが、キャラクターの表情や動き。大橋氏によると、デザイン画を3Dにおこすだけでなくフィギュアをつくってイメージを具体化したり、「キャラクターの感情を伝えること」を最重要課題として、時にはアニメーター自らが演じてみてより感情が伝わるアクションや表情を追求したとのこと。

キャラクターに息を吹き込む製作者たちのこだわりや苦労をまのあたりにして、学生たちも「新しい視点で映画を観ることができる!」と、公開が待ち遠しくなったようです。

終了後は、楽屋で学生への個別作品指導を丁寧に実施していただきました。
5_R

4_R
■左から、大橋氏、河村氏、小森氏

誰にでも「これをやりたい!」と思った瞬間があるはず。その好きなことを、好きでい続けることが大切!

株式会社白組
映画「GAMBA ガンバと仲間たち」監督
河村友宏氏

白組に入社してから、いつかは映画をつくると思い続けてきました。今回7年かけて制作し、今やっと完成した実感がわいてきたところです。社会に出ると、好きなこと以外のことにも時間を割かなければなりません。それでも好きなことを見失わないことが大切。皆さんにも、好きなことをずっと好きでいる気持ちを持ち続けて欲しいと願っています。

 

可能性を狭めてしまったらもったいない!自分のことだから、自分で決めて、自分で動こう。

株式会社白組
映画「GAMBA ガンバと仲間たち」監督
小森啓裕氏

主役となる商品に映像で華を添えるCM制作と違い、映画は自分たちで主役となる作品をつくっていく仕事です。実際にやってみると大変なことの連続でしたが、この経験を次にもつなげていきたいと思っています。学生の皆さんも可能性の範囲を自分で狭めてしまわず、自分が好きなこと、やりたいことを、自分からどんどんやることをお勧めします。

 

 

CG技術はもちろん、「何を表現したいのか」という根底にあるものを大事にしてほしい。

株式会社白組
CGキャラクター・スーパーバイザー
大橋真矢氏

CGクリエイターをめざすなら、オペレーション技術やソフトを使いこなすスキルはもちろん必要です。でも、その技術を使って作品をつくろうとするとき、大切になってくるのは「何を表現したいのか」という自分の根底にある部分です。それがないと、なんとなく薄い作品になりがちです。ぜひ根底にあるものを大切にしながら、技術を磨いてください。

関連リンク

白組公式サイト
3DCGアニメーション学科

協力

関連する学科・コース