【夏の業界セミナーレポートを一挙公開】「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」等を手掛ける(株)プロダクション・アイジーによるアニメセミナーを開催!

学校からのお知らせ

2014.11.14

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(株)プロダクション・アイジーの作画監督・後藤隆幸氏のアニメセミナーを開催!
タイトルは「アニメーションの世界を目指すきみたちへ」

2014/7/26(土)、本校でアニメ業界セミナーが開催され、(株)プロダクション・アイジーから作画監督・キャラクターデザインの後藤隆幸氏がお越しくださいました。
同社は「ハイキュー!!」、「ダイヤのA」、「宇宙戦艦ヤマト2199」など多数の作品を手掛けるアニメ制作会社で、後藤氏は同社の創立メンバーの1人でもあり、人気アニメ「黒子のバスケ」で作画監督を務めるほか、「攻殻機動隊S.A.Cシリーズ」でキャラクターデザインも手がけるなど、経験豊かなアニメのプロフェッショナルです。

セミナーでは、アニメがどんな手順で、どんな人たちによってつくられているかを、わかりやすいワークフロー図や実際の絵コンテなどを用いて詳しく説明いただきました。

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特に絵コンテからアニメーターが原画を起こしていく工程の説明では、後藤氏の提案で、実際の絵コンテの1シーンを二人の学生に演じてもらい、人によっていかに表現や考え方が違うのかを全員に実感してもらいました。
「原画は役者と同じで、どう演技させるのかは自分次第。アニメーター独自のアイデアが最も反映される重要な部分です。自分で演じてみないと分からない動きもたくさんあります。」
このシーンのアニメ映像が披露されると、「なるほど! こんなふうになるのか!」という感嘆の声が上がりました。

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絵コンテの1シーンを自分なりに演じる学生

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実際に使用された映像

セミナー後半では、在校生からのさまざまな質問に対して、一つずつ丁寧にお答えいただきました。
特に学生時代にやっておいた方が良い事として、まずは授業をしっかり受ける事を強調された上で「自分の将来を考えて必要な事は何でもやる」事をあげられました。
後藤氏ご自身の実践例として「あまり絵が上手くなかったので、クオリティーを上げるために上手な絵を徹底的に模写する事から始めた」
「アニメは動く映像なので、気に入ったアニメをコマ送りなどで再生して動きを研究し、真似て描いてみた」
など具体的なアドバイスもいただき、早速取り組んでみようと強く感じた学生も多かったようです。

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セミナー終了後も、楽屋に集まった多くの学生に対し、学生作品を1枚ずつ丁寧にご指導いただき、アニメ作品の原画等も参考にしながら熱心な指導を行ってくださるなど、非常に充実した1日となりました。

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どうすればクオリティが上がるのかを常に考えて、目標を持ち続けてください。

株式会社プロダクション・アイジー
取締役/作画監督・キャラクターデザイン
後藤 隆幸氏
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アニメーションの世界を目指す方々に、制作現場や制作工程をできるだけ具体的に、リアルに伝えたいと思いました。
そのためには大変な部分も話さないといけません。テレビで放送されているあんなアニメやこんなアニメが描ける楽しい仕事、というイメージとは正反対の地味で大変な作業がほとんどです。たくさんの人が辞めていくのも見てきました。
この仕事を長く続けるために大切なのは、まあ根性や体力などいろいろありますが(笑)、自分で「これが完璧だ」と思わないことです。
「どうすればもっとクオリティが上がるだろう?」と常に考え、そのために目標を掲げ続けることが必要です。
「うまく描くコツ」もよく聞かれるのですが、それは人によって違います。
どんな方法がいいのか、クロッキーかデッサンか模写か、自分に合ったものがあるはずなので、皆さん自身がまずは「描きまくる」事によってコツを見いだしてください。

関連ページ

・株式会社プロダクション・アイジー 公式ホームページ
・神戸電子専門学校 デジタルアニメ学科紹介ページ
神戸電子専門学校 デジタルアニメ学科ブログ
参加無料!体験入学・オープンキャンパス特設サイト
・過去の業界セミナーレポート

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