【3月-9月開催・3DCG業界セミナーレポート特集3】業界の先鋒を担う多彩なCGスタジオ・イルカのセミナー開催!

学校からのお知らせ

2015.08.27

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イルカの目指す映像業界の「いま」と「これから」!

2015/4/25(土)、株式会社イルカ(ILCA)から、プロデューサーとして活躍する代表取締役の岩﨑拓矢氏が映像業界の「いま」と「これから」というテーマでセミナーを開催しました。

同社は、「ジャンルと国境を越える」という企業理念のもと、CGアニメーションをメインに多種多様なコンテンツを手がける映像スタジオです。この日は「ILCAの目指す映像メディアのいまとこれから」をテーマに、映像業界の変化と現状、そして未来展望を語ってもらいました。
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映像メディアとは、「視覚の拡張」によって「体験する」「コミュニケーション」のことであると岩﨑氏は定義します。今メディアの時流は、デジタル化、インタラクティブ性、リアルタイム感という三つの要素が特に強まっています。コンピュータによるデジタル化をCG・映像業界が、双方向コミュニケーションを可能にするインタラクティブ性をアミューズメント業界が、“そこにいなくても体験できる”リアルタイム感を音楽・ライブエンタメ業界が、それぞれ担っているそうです。コンテンツ業界は「映像」(TVアニメ、バラエティ、実写VFXなど)、「ゲーム」(PS4・3DS、アプリ、カードなど)、「音楽」(ライブ、舞台、楽曲PV)の3業界が相互作用を及ぼしあいながら新しい見せ方や楽しみ方を日々生み出しています。「特に今、視聴者や観客が一方的に観たり聴いたりするだけではなく、参加して楽しめる『参加型イベント』を増やしているケースが多く、今後もますます増えていくと思います」と岩﨑氏。

実際にファッション分野やアイドルのパフォーマンスを取り入れたイベント事例を紹介したあとに、「今やコンテンツ業界はこんなにも進化しています。いろんなジャンルの中で自分が関わりたいコンテンツは何か?それを見極めることも大事です」とアドバイスがありました。

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「今やコンテンツ業界はこんなにも進化しています。いろんなジャンルの中で自分が関わりたいコンテンツは何か?それを見極めることも大事です」とアドバイスがありました。

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セミナー終了後は、楽屋に作品指導希望の学生がいつも集まってきます。岩崎社長にも多くの在校生が指導を求めて楽屋にやってきました。1人1人丁寧に作品アドバイスを頂き、在校生も真剣なまなざしで指導を受けていました。またここで学生は成長できたと思っております。

 

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どんなジャンルもどんどん変化していく。まず何をつくりたいのかを見つけましょう。
株式会社イルカ
代表取締役
岩﨑 拓矢氏

私自身、在校生や高校生の皆さんがどんなメディアやコンテンツに関心があるのかがなかなか分からないので、それを探りつつ話を進めていきましたが、なじみの薄いジャンルでも興味深そうな反応がたくさん感じられてよかったです。

私が強調したかったのは、時代の流れと共に映像のありかたはどんどん変わっていくのだから、自分のやりたいことも変わっていくはずだ、ということです。私はゲームをきっかけにジャンルが広がっていきましたが、ゲームでも例えば2Dから3Dへ、コンシューマーからソーシャルへ、大きく変化してきました。流れが変わればまた新しく学ばなければなりません。映画でもテレビでも音楽でも、必ず変化は起こってきます。よりリアルタイムでインタラクティブな体験ができる映像コンテンツがすでに始まっています。それらの中で、皆さんがやりたいものは何なのか。つくりたいものの得意分野をまず見つけて、そこから発想の広がりを持ってほしいと思います。

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