ゲーム業界の現状と今後について
2015/7/28(火)、ソニックホールで行われたゲーム・3DCG業界セミナーには、ゲーム業界のカリスマクリエイター・稲船敬二氏が登場。株式会社カプコンでミリオンセラーを連発し、株式会社comceptのCEO兼コンセプターとして独立後も話題作を次々と発表し続ける稲船氏の、「ゲームづくりに対する姿勢」「ヒット作を生み出す秘訣」についてお話しいただきました。
稲船氏のセミナーは一方的に講演するのではなく、学生からの発言をどんどん引き出し、やりとりしていくライブ感あふれる双方向スタイル。問いかけに対し、参加した学生たちは次から次へと手を挙げて自分の意見を述べていきます。「この積極性こそが、ゲームをつくる上で最も大事なこと」と稲船氏。「『好き』だけではゲームはつくれない。その先に進むためには積極性が不可欠」と語ります。稲船氏自身、株式会社comceptを立ち上げてからも、「成功・失敗以前に、独立してこれだけガンガン作品をつくり続けている会社は他にないのでは?」というぐらい、積極的に攻め続けているのだそう。「挑戦しない限りヒットは生まれない」という言葉には説得力があります。
ヒット作を生む人と生まない人の違いも、ポジティブかネガティブかの違い。ネガティブな人は最初から「どうせできない」と考えてやらないのに対し、ポジティブな人はできないと思われることでも「やりたい」という気持ちが勝ち、まずやってみようとします。世の中が賞賛するのは、できないと思われていることを成し遂げたとき。つまり、ここでも「チャレンジしない限り、結果は出ない」ということにつながっていくのです。
「ヒット作をつくるのは、テクニックではなく気持ち。ポジティブな人間になってください!」という稲船氏の言葉に、学生たちは時間ギリギリまで積極的に質問していました。
セミナーの最後にはプレゼントをかけた、じゃんけん大会を開催。ご厚意により、たくさんのオリジナルグッズを頂きました。最後まで盛り上がりが続いたセミナーでした。
~セミナー終了後、楽屋にてインタビュー~
「できない」と考える前にまず実践!そのポジティブさがないと結果は生まれない。
株式会社comcept
CEO/コンセプター
稲船 敬二氏
今日のセミナーを聴いて、「そうは言っても、なかなかポジティブにはなれないし……」と思っているようではダメ。確かに、ネガティブな人が180度反転してポジティブになることは不可能です。でも、100のうちポジティブが40、ネガティブが60の人だったら、それを50・50に近づけるようにするだけでも意味があります。ポジティブが10しかない人なら、まずはそれを15に増やすだけでもいい。今よりちょっとだけポジティブになろうと努力してもらえたら、このセミナーを行った甲斐があります。
私は子供の頃から、後悔することと「自分ってダメだな」と思うことが大嫌いでした。後悔しないために、自分が自分のことを「カッコいい」と思うためにはどうすればいいかを考えて行動した結果が、積極性につながっていったのだと思います。私がクリエーターを辞めることがあるとすれば、それは自分がかなわないと思える人間が出てきたときです。とくに関西のパワーはすごいといつも感じるので、神戸電子の学生には期待しています。
~セミナー終了後、楽屋にて~
関連リンク
・株式会社comcept 公式ページ
・神戸電子専門学校 ゲームソフト分野の紹介ページ
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