COMIN’KOBE14

2014.5.21

CATEGORIES:神戸 ,音楽

COMIN'KOBE14

飛び石連休のGW。4月29日の神戸の街は今年も盛り上がりました。開催されたのは「COMIN’KOBE」。神戸国際展示場をメインに、同時多発的にステージが組まれる大型フェスです。

「COMIN’KOBE」は、1995年に起きた阪神・淡路大震災がきっかけになったチャリティーイベント。焼け野原となった神戸の街から19年。復興を遂げた神戸の街で「復興を支援していただいた全国の方々に対して、何か恩返しがしたい」という思いから、2005年に前身となる「GOING KOBE」がスタートしました。現在は「COMIN’KOBE」と名前を変え、今年で10回目。多くのアーティストやボランティア、参加者の方々から賛同をいただき、無事に開催となりました。震災当時の神戸の街を、いまだありありと覚えているだけに、各ステージから聴こえるオーディエンスの歓声、ただよう楽しげな空気、元気な神戸の街が見れ、毎年この日はとても嬉しくなります。

さらに今年は嬉しいことがもうひとつ。それはサウンド分野の学生たちが、サテライトステージの運営をまるまる任せられたこと。神戸電子では本格的な音響技術を磨く学科が有ることから、主催者の松原さんからは近年ずっと「神戸電子の学生とコラボしたい」と嬉しい言葉を頂いていました。なかなかタイミングが合わなかったのですが、念願かなって今年、実現にいたりました。

ライブステージというのは、ただアーティストが演奏して歌うだけで成り立つものではありません。バンドごと曲のセットリストを元に、どのタイミングでどんな音響効果をいれ、照明でもってどう演出するか……。演奏中もボーカルと各楽器、バックコーラスのバランスをいかに調和させるかといった細かな調整が必要になります。学生諸君は開催日の前からコツコツと、会場設営やオペレーションなどの準備を、真剣に打ち込んできました。大きなステージよりも、端から端までが見渡せる小さなステージの方が、学生諸君にとっては力になると思っています。小さな規模であれば、作業のすべてを自分たちの力でこなしていかなければならないからです。神戸電子は「地域交流」を教育方針として掲げていますので、学生たちのスキルが「COMIN’KOBE」のような地域密着型のイベントに役立つ、そんな日を待ち望んでいました。
ただ、29日は朝から雨模様。小雨程度ならよかったのですが、土砂降りが一日中続く天気となり、学生たちが運営する予定だったサテライトステージの開催が中止になってしまいました。本当に残念です。

しかし、学生たちは各ステージの裏まで入ることができる特別なパスを持っているので、各自プロの現場に足を運び、どういった運営でステージが組まれているかを見聞きしていました。きっとこの経験は来年のサテライトステージ運営にむけての役立つことでしょう。

学生たちに混じって、ステージの裏側を見学しました。ちょうど演奏されていたのはKEN YOKOYAMAさん。彼は東日本大震災の復興支援を精力的に行っているアーティストです。被災地の復興を真摯に願う、ひたむきでまっすぐなメッセージに思わず胸が熱くなりました。こんな心を刺すような興奮と感動を、学生たちはもっと体験していってほしいものです。

大盛況のなか幕を閉じた今年の「COMIN’KOBE」。来年の開催はさらに盛り上がるステージに期待です。神戸電子もリベンジに向けて今から動きはじめます。

COMIN'KOBE14

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COMIN'KOBE14

COMIN'KOBE14

COMIN'KOBE14

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<リンク先>
★COMIN’KOBE
http://comingkobe.com/
★KEN YOKOYAMA
http://www.pizzaofdeath.com/

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