7/18 (土)16:00~

マッドハウスによるアニメ業界セミナーを開催!

マッドハウスのプロデューサーがすべて答えます!
Q&Aで繰り広げる「アニメ業界ってこういうところ」

2015/7/18(土)、株式会社マッドハウスからプロデューサーの豊田智紀氏を招き、アニメ業界セミナーを開催しました。
マッドハウスは、『ダイヤのA』『オーバーロード』『寄生獣 セイの格率』『ノーゲーム・ノ―ライフ』『ハナヤマタ』など多数の話題作を手掛けるアニメ会社です。
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今回は学生から事前に質問を募り、それに豊田氏が答える形で進行しました。
質問の内容は「業界を目指そうと思ったきっかけは?」「ご自身が関わった作品で一番思い入れがあるのは?」という、豊田氏個人の仕事や考え方に関わることから、
「プロデューサーに必要な能力は何ですか?」「3DCGと2Dアニメの関係はどうなっていくと思われますか?」といった、プロデューサーという職種の仕事やアニメ業界の実情に迫る話までさまざまな範囲に及びます。
学生から寄せられた数々の質問は約30個にまとめられ、その一つひとつに対し、丁寧に、また正直に答えてくださいました。

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豊田氏が仕事をする上で最も大事にしていることは「よく見て、よく聞いて、よく考える」こと。
プロデューサーは作品の完成までを考えて、費用やスケジュールを組み立て、関わってくる多くの人達すべてに対応していく必要があるので、常にこのような姿勢を意識されているそうです。
様々な事象を踏まえて物事を進めるプロデューサーは、常に「相手を巻き込む、あるいは相手を説得する」立場です。よく考えずに発した言葉では人を巻き込んだり、説得する事は出来ない、とも考えているそうです。
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「見ておくべきアニメは?」という質問には、
「ただ見るだけでは意味がなく、『どう見るか』が大事。違う見方ができる友達や、異なる世代の人と話してみて、自分とは別の切り口の意見をもらうと複合的な見方ができます」
と、自分以外の観点も必要だと強調。
「どんな人と一緒に仕事がしたいか?」「貴社の求める人材は?」など、質問がリクルート関連に及ぶと、やはり学生の目が真剣になってきます。
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「アニメ制作は集団作業なので、周りが見える人であってほしい。まずは自分自身を客観的に見る事が出来る人が望ましい」と豊田氏。
ほかにも、アニメ制作にかかるお金など、なかなか知る機会のない話がたくさん紹介され、学生にとって濃く、意義深い時間になったようです。

セミナー終了後、在校生には楽屋で個別に作品指導・質疑応答を行って下さり、就職活動に役立つ貴重なアドバイスを頂きました。
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仕事にはバランスが大事!
一歩引いた視点で作品を見ることも必要です。

株式会社マッドハウス
プロデューサー
豊田智紀氏
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学生からの質問を見ていると、「プロデューサーや監督が何をする人なのか」が判り難いんだなと感じました。
特に監督は、職業というより作品をつくる上での役割/立場ですから、「なりたい!」といってもなれません。そういった、学生にとって判り難そうな内容を出来るだけ説明するよう心がけました。
今日の話で最も伝えたかった内容は、「何事もバランスが大事」ということです。
作品や自身の仕事への拘りや思い入れは大事ですが、プロデューサーに大事な事は一歩引いた視点です。自分自身が作品にのめり込んだとしても、忘れてはいけない事がたくさんある事を常に意識せねばなりません。
まず、プロデューサーは「作品を納品する」仕事である事を忘れてはいけません。
また、自分たちの拘りと、「作品が売れるか」「会社的にとって有益かどうか」は必ずしもリンクしません。
仕事であることを意識して、何事に対しても常にバランス感覚を忘れないことが大事です。いろんな視点で物事を見てくださいと話した内容も、そこにつながります。

関連リンク

・株式会社マッドハウス公式ホームページ
・神戸電子専門学校デジタルアニメ学科ブログ
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