数々のビッグタイトルを生み出している「スクウェア・エニックス」の大人気ゲーム業界セミナー。 業界の時代の変遷、仕事の楽しさ、辛さなど興味深い話が満載！

ゲーム業界の現状とスクウェア・エニックスが求める人材と技術

2015/7/25（土）、ソニックホールでゲーム・3DCG業界セミナーが開催されました。ご登壇いただいたのは、株式会社スクウェア・エニックス（略称「スクエニ」）より、エグゼクティブ・プロデューサーの河津 秋敏氏と、テクニカル・エンジニアの王 誌洋氏。スクエニといえば、『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』などを生み出してきたゲーム開発会社とあって、会場はあふれんばかりの多くの参加者たちで埋め尽くされました。

入社して28年という河津氏からは、ファミコン時代→スーパーファミコン時代→プレーステーション時代→ネットワーク時代→混沌の時代→多様化の時代と移り変わってきたゲーム業界の流れを紹介。時代の変化に伴い、必要とされる職種、求められる技術・能力も変わってきているという話は、とても興味深いものでした。

一方、入社５年目の王氏からは、これまでの経歴と、ゲーム業界で働いてみて辛かったこと、嬉しかったことが語られました。嬉しかったことは、「スタッフロールに自分の名前が出たこと」と「最先端技術に触れられること」。辛かったことは、「開発中のスケジュールの厳しさ」と「自分が担当した部分がチートされたこと」。ゲーム業界の現実をかいま見ることのできるリアルな話に、学生たちも大いに刺激を受けたようです。

学生へのアドバイスとして、王氏からは「ゲームづくりには情熱が必要。100％で満足するのではなく、200％、300％をめざさなければ面白いゲームはつくれない」という言葉が、河津氏からは「自分の核になる得意な技術を何か一つ持っておくこと。そして変化を恐れず、時代に合わせて自分を変えていける適応力と、変化に振り回されない鈍感力を身につけましょう」というメッセージが送られました。

セミナーの最後にはプレゼントをかけた、じゃんけん大会を開催。お二人のご厚意により、たくさんのプレゼントを頂きました。最後まで盛り上がりが続いたセミナーでした。

このあと、場所を変えて留学生向けセミナーも開催され、日本のゲーム業界に興味を持つ留学生たちが熱心に耳を傾けていました。

~セミナー終了後、楽屋で個別質疑応答~

多くの学生が個別質疑に参加し、ゲーム業界についての指導をうけました。

~セミナー終了後、楽屋にてインタビュー~

ゲームづくりは「好き」だけで続けられるほど甘くはない。仕事のやりがいは自分で見つけよう。

株式会社スクウェア・エニックス
エグゼクティブ・プロデューサー
河津 秋敏氏

どんなにゲームが好きでも、実際に仕事にすると自分の思うようにはいかないもの。辛いこともたくさんあります。そんな中でも、つくっていく過程で小さな達成感を感じる瞬間が必ずあるはず。その一つひとつを喜びに変えて、モチベーションにしていくことが大切です。やりがいは自分で見つける。それはどんな職種にも共通して言えることではないでしょうか。学生の間は勉強も大事ですが、遊べるうちに遊んでおくこともお勧めします。

「ユーザーに楽しいゲームを提供したい」その思いが仕事のモチベーションになっています。

株式会社スクウェア・エニックス
テクニカル・エンジニア
王 詩洋氏

私は日本のマンガやアニメが好きだったことから日本の文化に興味を持ち、日本の企業で働きたいと思って留学し就職活動をしました。学生時代はたくさん遊んで、いろんなものを見たり、聞いたりしてきたおかげで、日本の文化に対する理解が深まったと思います。ゲームづくりは想像以上に辛い仕事ですが、私の場合、困難に遭遇したときも「ユーザーに楽しいゲームを提供する」という最終目標をモチベーションにして乗り越えています。

~ セミナー終了後、楽屋にて~

関連リンク

・株式会社スクウェア・エニックス 公式ページ
・神戸電子専門学校　ゲームソフト分野の紹介ページ
・神戸電子専門学校　ゲームソフト分野facebookページ
・過去の業界連携セミナーレポート
・参加無料！体験入学&オープンキャンパスセミナー申込受付中