【業界連携セミナーレポート】国内最大イラストSNS「pixiv(ピクシブ)」代表取締役 片桐 孝憲氏によるクリエイティブセミナーを開催

学校からのお知らせ

2013.12.12

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2013/11/26(火)、本校校長主催の「校長セミナー」の第1弾として、国内最大イラストSNS「pixiv(ピクシブ)」の代表取締役社長 片桐 孝憲氏をお迎えして、特別セミナーを開催しました。

はじめはpixivって名前が何となく
カッコいい名前だね。程度にしか思っていなかった

まずは片桐氏から、pixiv誕生までの流れを紹介。元々の発案は、プログラマとして勤めていた馬骨(ばこつ)氏(ハンドルネームで、本名は上谷 隆宏氏)。馬骨氏が1人で2か月開発に集中し、pixivの初期システムが完成。2007年9月にサービス公開開始。
当初片桐氏はこのイラスト投稿SNSが成功するとは思っていなかったとのこと。しかし、予想に反して、リリース後間もなく会員は1万人を突破。単純に、会員を多く得たというだけでなく、ユーザが企画した「pixivたんを描こう」キャラクターが誕生するなど自分たちが想像しなかったモノやコミュニティとしての場所を提供できたと振り返ります。

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初期の頃は、あまりの人気にサーバを用意するにも苦労をしたそうです。メンテナンスにも時間がかかり過ぎて、ユーザからの不満の声も。それを逆手にとって、首を長くして待つという面白いメンテナンス画面を用意して遊ぶなど、様々なエピソードも語られました。

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何かに詳しすぎる「○○博士」って、
それだけで何かに集中できる人の証明になる

pixivで求められる人物像として「優しさ」「○○職人」「○○博士」についても、お話しいただきました。
「優しさ」とは、具体例として「ネガティブなことを言わない」「自分の役割以外でも協力してくれる」といった組織で共に働く上での心構えを表しています。
「○○職人」「○○博士」とは、何でもいいので(例えば絵が上手、プログラムが得意、すごいキャラ弁当が作れる等々)何か突出して得意なことや豊富な知識がある人に来て欲しいとのことでした。
中でも、「何事も1万時間の経験を積めば、その道のプロになれる」という1万時間理論の紹介は、多くの学生にとって印象に残った言葉でした。
この後の学生からの質疑応答は活発に挙手が行われました。

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最後に、神戸電子生に向けてのメッセージとして
会社を作るときからpixivを作ろうと思ったわけではなく、当時一緒にいた人とこれからも仕事をしたいという想いから「pixiv」は生まれました。作りたいモノが今はあいまいでも、小さくてもいいから形にしていくことが大事です。その形ができたものに対し、目の前の問題に取り組みひとつひとつ解決していけばきっと成功します。と締めくくりました。

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最後に会場全体との記念撮影。教職員学生合わせて200名近くの参加となりました。

20131205_pixiv08ピクシブ株式会社
代表取締役
片桐 孝憲氏(写真右)

神戸電子の学生は、良い意味で大人しくない印象でした。質疑応答では誰も手を挙げないだろうなと思っていましたが、元気よく手を挙げる学生がいたので本当に驚きました。
業界就職を目指す人は、学校の課題以外に個人的に生み出した作品を是非準備して欲しいですね。ポートフォリオ(作品集)では、技術的なクオリティの追及以外にも、しっかりとテーマを持って作品を選ぶことも大切です。

関連リンク

イラストコミュニケーションサービス[pixiv(ピクシブ)]
コスプレCure ※pixiv関連サービス
BOOTH – 創作活動がより楽しくなるショップ作成サービス ※pixiv関連サービス
神戸電子専門学校 福岡校長ブログ『温故創新 The Shift of a life style』

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