【業界連携セミナーレポート】「パズル&ドラゴンズ」などの楽曲を手掛ける伊藤賢治氏と「摩天楼オペラ」彩雨氏によるスペシャルトークセッションを開催しました!

学校からのお知らせ

2014.04.03

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ゲーム作曲家×ロックバンドキーボーディストのトークセッション。
曲づくりのこだわりから、あの有名作品の裏話まで!

2014/2/22(土)に開催されたサウンド分野の業界連携スペシャルセミナーでは、作曲家の伊藤賢治氏とロックバンド・摩天楼オペラの彩雨(あやめ)氏をゲストに迎え、二人のトークセッションを行いました。
伊藤氏は、「SaGaシリーズ」や「パズドラ(パズル&ドラゴンズ)」などの音楽担当で知られるゲーム音楽作曲家で、優れたピアニストでもあります。キーボーディストの彩雨氏とのトークは、キーボードやシンセサイザーによる曲づくりの話をメインに、使用機材の話、楽曲制作のプロセス、ライブ、アーティストとしてのこれまでの歩みなど、幅広いテーマで盛り上がりました。彩雨氏からはキーボードによる曲のつくり込みのプロセスなど、サウンドの学生にとって役立つ話が出たかと思えば、楽しい裏話も。摩天楼オペラの人気曲「GLORIA」のPV映像を見ながらのビデオクリップ制作秘話では、「実はこのシーンでは笑いをこらえていた」といった、シリアスな映像からは想像できないような裏話が彩雨氏からたくさん出てきて、来場者の笑いを誘いました。
伊藤氏は、「この曲はこんな場面に」といったイメージを描きながら作曲するといいます。また、「スクウェア時代、ボツ曲はほとんどなかった」、「ゲーム曲のカッコイイタイトルは、実はディレクターやプロデューサーがつけている」といったこぼれ話も。
後半は二人ともキーボードの前に立ち、一緒に曲をつくったりアレンジしたりするライブセッションまでご披露くださいました。第二部の大部分の時間を質疑応答にあてた伊藤氏。真摯なまなざしで学生と積極的にコミュニケーションを図る姿が印象的でした。

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セミナーはお互いにとって貴重な時間。
今、この時間を大切に感じてほしい。

作曲家
伊藤賢治氏 (左)

今回で4年ぶり3回目の来校でした。質疑応答に時間をかけたのは、なかなか来られない神戸でのセミナーが、私たちと学生さん、お互いにとって貴重な時間だと思うからです。自ら進んで発言する学生がちょっと少なかったかな、と感じましたが、実は私も子どもの頃は根暗だった。ピアノ、そしてゲーム音楽という自分の居場所が見つかってやっと、こんなふうに誰とでもいつまでもしゃべれるようになったんです(笑)。今一番楽しいのは、彩雨君のような”同業他社”の人と話したり飲んだりして過ごす時間。みなさん、今この時間を、この機会を大切に感じてくださいね。じっと黙っていたらもったいないですよ。それから、もっとタフになってください(笑)。

志が同じ仲間と学べる2年間。
恵まれた環境がうらやましいです。

摩天楼オペラ
彩雨氏 (右)

大勢のファンの方々の前で話をすることはありますが、作曲やサウンド技術などを専門的に学ぶ学生さんの前で、セミナーと称して専門的でテクニカルな話をする機会はめったにありません。今日はよい経験になりました。志を同じくする仲間がいて、こんなふうにスタジオやホール、設備機器がそろった環境で2年間学べるなんてうらやましいですね。
私もイトケンさんと似た子ども時代で、あまり友だちがいなかったんです。だからコミュニケーションも苦手でした。そのわりには何でも一人で挑戦する行動力がありましたね。なぜか妙な自信もあった。学生の皆さん、根拠はなくてもいいから、自信を持って仕事に取り組んでください。それが私からのメッセージです。

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