【イベントレポート】劇場アニメ「魔女っ子姉妹のヨヨとネネ」「ゴッドイ―タ―2」のオープニングアニメを担当したアニメ監督セミナー開催!

学校からのお知らせ

2014.04.11

0329anime_01

「監督」の立場から見たアニメーション制作の楽しさ。
みんなで作ることで刺激し合える!

2014/3/29(土)に開催されたアニメ業界セミナーには、ユーフォーテーブルより監督・演出の平尾隆之氏、プロデューサーの松尾亮一郎氏がお越しくださいました。

今回は、アニメ業界の数ある職種の中でも「監督」という仕事にスポットをあて、松尾氏が平尾氏にインタビューするという形式でセミナーで進行。平尾氏は『劇場版 空の境界』第5章「矛盾螺旋」で監督デビューし、ゲーム作品「ゴッドイーター2」のオープニングや、最新作の劇場アニメーション「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」などを手掛けていらっしゃいます。

0329anime_03b

監督としてどのように作品づくりを行っているのかを聞かれると、「自分が思い描く映像に関しては、海外ドラマやミュージックPV、オープニングアニメなどを見て徹底的に研究する」と平尾氏。「自分は25歳で才能がないことを自覚した。でも、才能がなければそこで終わりというわけではない。大事なのは、自分がどんな映像をつくりたいかということ。アニメーションは集団作業なので、つくりたいもののイメージをしっかり持っていれば、足りない部分は他のスタッフに補ってもらって作品を完成させることができる」。

0329anime_02

また、「新しい作品をつくるときは、何か一つ自分の中でチャレンジするようにしている」とも語ります。例えば、「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」では、色彩設計に工夫をこらして、ふんわり優しい見せかたを目指したそうです。「常に挑戦し続けることで前に進める」という平尾氏に対し、「彼は本当によく努力をしている」と松尾氏も感心しきり。
年齢は違えど同じ時期にこの業界に入り、15年間一緒に仕事をしてきたというお二人のかけあいは、ざっくばらんな雰囲気で、学生たちも緊張が解けたのか、質疑応答では活発に手をあげて質問する様子が見られました。

0329anime_04

外へ出て、いろんな人やものを観察しよう。
そこで得たものが作品づくりの糧になる。

有限会社ユーフォーテーブル
監督/演出
平尾隆之氏(写真右)
アニメーションは集団作業という話をしましたが、それをまとめる監督として心掛けていることは、強制しないことです。一人ひとりが楽しく仕事をしていないと、それが画面に現れるからです。セミナーに参加していた学生は、アニメーター志望の人が多かったようですね。演出家でもアニメーターでも、外へ出て、たくさんの人やものを観察しておくと、それが作品をつくるときの糧になります。学生の間はいろんなところへ出かけて経験を積み上げておいてください。いつか皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

 

社会に出るときは、自分のやりたいことを
しっかり持っていたほうがいい。

有限会社ユーフォーテーブル
プロデューサー
松尾亮一郎氏(写真左)
セミナーでは一生懸命メモをとっている人がいたり、具体的な質問もたくさんしていただいたりして、学生の皆さんのヤル気が伝わってきました。この学科に通う人たちはアニメーションをやりたいと思って専門学校に入ったのですから、「自分のやりたいこと」というのがきっとあると思います。社会に出るときも、ぜひそれをしっかり持って仕事に就いてください。スケジュール面など大変なことも多々ありますが、人に見てもらえるものをつくること、その作品が残ることは、この仕事の最大の醍醐味です。

 

関連ページ

ユーフォーテーブル
神戸電子専門学校 デジタルアニメ学科(アニメーター、デジタルペイント育成の学科)の紹介ページ
デジタルアニメ学科ブログ

SHARE
  • LINE
  • Facebook
  • X
  • Youtube