【イベントレポート】神風動画 水﨑氏による3DCG業界セミナー概要公開!

学校からのお知らせ

2014.05.01

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常に斬新な映像で話題を呼ぶ神風動画の代表取締役 水﨑氏による、「人の目を引く映像演出・プロデュース」セミナー開催!

2014/3/29(土)に開催された3DCG・映像業界セミナーには、有限会社神風動画から代表取締役 水﨑淳平氏がお越しくださいました。

同社は「ドラゴンクエストIX」のオープニングとイベントムービー、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」オープニングをはじめ、常に斬新な映像づくりで注目されています。

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セミナーでは実際の映像を見ながら、人の目を引き、話題を呼ぶ作品にするためのこだわりや演出テクニックが次々と披露されました。
同社が最も大事にしているこだわりは「なかったものをつくり出す」こと。CGをまるで人が作画したセル画のように見せる演出方法は、同社の大きな特徴の一つです。それまでなかったこの技術とツールを水﨑氏は約15年前に提案し、以降は大手企業もそれを取り入れ始めたといいます。

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次に「疑問に思うことに注目する」。セル画になると原作者の作風が薄まり、どれも同じような表現になってしまいがちだった当時のアニメに疑問を抱いていた水﨑氏は、原作者特有のタッチを生かした演出法を考え出します。
また、漫画がそのまま動いたような表現や、実写など、アニメ以外の素材を盛り込む演出も、今では多く見られますが水﨑氏のアイデアが最初です。人の目と脳が映像を見ることに慣れてしまわないように、わずかながら映像に予想外の不規則なモーションを入れてみたり、自然に見えるように手描きで陰影を書き込んでみたりと、人の目にそうとは気付かせない「ムダだと思うことをあえてやってみる」というこだわりも、同社らしい徹底ぶりです。
「何かを参考にしてつくるのではなく、参考にされるものをつくる」と語る水﨑氏。そのこだわりの数々は、映像だけではなくどんなものづくりにも通じる大切なメッセージとして学生たちに届いたことでしょう。

セミナー後、作品指導会開催

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またセミナー後には作品指導会も実施され、学生作品を見ながら1人1人対して丁寧に講評をいただきました。
業界のパイオニアである水﨑氏からの直接指導に緊張している学生も多かったのですが、その分士気向上にもつながったようです。

楽屋にてインタビュー

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有限会社神風動画 代表取締役/演出 水﨑淳平氏

映像をごく自然に印象づけられれば成功。今後は海外に映像を輸出していきたい。

去年も神戸電子のセミナーでお話をさせてもらいましたが、当時は高校生として参加し、今年学生としてまた来てくれた方々がいたようで、皆さんの反応などを見ていても、全体的に当社のことをかなり知ってくれているなあという印象を受けました。
これまでになかったような見せ方や、気付かれないような細かな工夫といった私たちのこだわりは、「他社のものと比べて、なんだか見やすいな」とか、見終わって「なんかこれまでの映像より楽しかったぞ?」というふうに、自然に受け取られることで成功といえます。よく見るとクスッと笑える「小ネタ」的なものは、気付いてほしいと思うときもあるんですけどね(笑)。
今後は、こうしたこだわりをふんだんに盛り込んだ、神風動画としてのオリジナル作品をつくり、何らかの形で発信していきたい。さらに、最近は海外からの注目度が高くなっているので、海外に当社の映像をどんどん輸出していきたいですね。

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有限会社 神風動画

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