500回以上上演された舞台劇「6年3組の阪神大震災」が声優タレント学科学生によって2年ぶりに再演!

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2015.09.25

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2015/9/12(土)、ソニックホールで声優タレント学科2年生による舞台劇「6年3組の阪神大震災」が上演されました。この作品は、西宮市立樋ノ口小学校の教諭・松田満先生が担任生徒の震災直後の学級通信をまとめた同名の書籍を劇化したものです。

阪神大震災から20年。500回以上上演された舞台劇が
本校学生によって2年ぶりに再演!

「6年3組の阪神大震災」は、震災で事務所が全壊した神戸の劇団「自由人会(代表:森もりこ氏)」が、2年前まで全国各地の小学校などで500回以上上演し続けてきました。今回、2年ぶりの再演が本校で実現したのは、元劇団員の本校教員・大橋正幸先生(松田先生役で出演)の呼びかけによるものです。

学生たちにとって、阪神大震災は生まれる前の出来事。振り付け・歌唱指導にあたった森氏は、被災後に生まれた学生がどれだけこのテーマを演じ切れるのか未知数だったといいます。しかし稽古を続けるうちに、しっかりと血の通った表情で6年3組の児童を演じられるようになっていったそうです。当日は朝から3度もリハーサルを重ね、出演者全員が最高の状態で本番を迎えました。

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ストーリーは震災でライフラインが断たれ、クラスメートの一人を失った児童たちが、日々の気持ちを学級通信につづり、その内容をベースに児童それぞれの気持ちを表現しながらつむいでいくもの。児童たちは恐怖、不安、悲しみの中で、命の大切さ、生きることの厳しさを知り、家族の絆や友だちの大切さを再発見します。「自分らが暗くなったらあかん」と大人への気づかいを見せたり、ユーモアも交えて極限の状況を受け入れたりしながら、乗り越えていくようすが大きな感動を呼びます。

震災という重いテーマを扱った劇のため、学生たちも緊張の面持ちで演じていましたが、最後の盛大な拍手に全員が充実の笑顔を見せました。松田先生や当時児童だった方々も足を運んでくださいました。20年の歳月を経て実現したこのメモリアルな公演は、あの震災を知る人、知らない人、みんなに忘れられない感動を与え、演じた学生たちを大きく成長させたに違いありません。

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※舞台に登場する松田満先生ご本人(右)と、松田先生役を演じた大橋先生(左・声優タレント学科教員)

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※舞台に登場する磯野さんご本人(右)と、当時の磯野さん役を演じた宇田くん(左)

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※入口には当時のようすを伝える写真も飾られていました

一番難しかったのは、
自分の気持ちを役にどれだけ近づけるか。

20150925_6-3daishinsai11声優タレント学科2年
黒田 孝範さん(兵庫県/飾磨工業高等学校出身)

阪神大震災のことは、祖母からよく聞かされて育ちました。この公演のことを大橋先生から聞いたときは、「ぜひやりたい!」と思った一方で、重いテーマをこなせるだろうかという不安な気持ちもありました。一番難しかったのは、自分自身の感情を、当時の児童が本当に体験した気持ちに、いかに近づけていくかという点。自分の感情はあくまでも自分の解釈であり想像でしかないので、ご本人の気持ちをきちんと表現できているのかどうかいつも不安でした。おそらくほかのみんなも同じ気持ちだったのではないでしょうか。
最も好きなのは、水が出たときのシーン。水のない生活なんてもちろん体験したことはありませんが、自分たちなりに精一杯の表現をしました。
稽古の開始が8月上旬だったので、この尺の演劇にしてはかなり短い稽古期間でしたが、いい感じに仕上がり、今日は今までで一番の出来だったと思います。将来は舞台俳優か演出家を目指しているので、今回の成果を糧に頑張りたいです。

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神戸電子声優タレント学科と神戸の劇団「自由人会」との共同企画公演。阪神淡路大震災から20年を迎える今年、震災を知らない学生が震災当時の小学生を演じることで話題を呼びました。

Posted by 神戸電子専門学校 サウンド分野 on 2015年9月13日

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