【ITワークショップ】日本アイ・ビー・エム株式会社によるAIロボット体験ワークショップを開催!

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未来の開発者、エンジニアたちの静かなハートに火をつける、
AIロボットの体験ワークショップが開催!

2019年7月20日(土)、AIロボット体験ワークショップ&セミナーを開催いたしました。お越しいただいたのは日本アイ・ビー・エム株式会社の加藤典子氏。加藤氏は現在、デジタルビジネスグループ デベロッパー・アドボカシー事業部という部署に所属されており、開発者、エンジニアがもっと活躍できるための支援に取り組んでおられます。

参加されたのは神戸電子の在校生数人を含む、計20名程度の高校生たち。全員ITに興味がある生徒ではありますが、プログラムをかじったことのある子からまったくの未経験者まで、そのレベルには差があるようです。
「みなさん、こんにちは!」加藤氏のあいさつでワークショップが始まりました。まわりに知らない高校生や先生方がいる緊張感と、これから何が始まるんだろうという期待が入り交じった静かな立ち上がり。
今回のワークショップでは、
①Raspberry Pi zeroを搭載したロボットTJBot zeroをビジュアルプログラミングツールNode-REDを使って操作する。
②TJBot zeroをクラウド上のWatsonに繋いで翻訳や画像認識をさせる。
ということをおこないました。

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TJBot zero・・・IBMが、作り方をオープンにインターネット上に公開している自作可能なAIロボット。Raspberry Pi を搭載し、Node-REDを使って簡単にロボットを操作したり、Watsonと連携することができる。今回のセミナーでは作成済みのものを使用。

Raspberry Pi zero・・・教育目的に開発された、プリント基板の上にCPUやメモリなどの周辺部品を付けただけの簡易的な小型コンピュータ。Raspberry Pi zeroはRaspberry piシリーズの現行最小モデル。

Node-RED・・・プログラミングの経験がなくても視覚的にプログラミングができるツール。

Watson・・・IBMが開発したAI。人間には読みきれないような大量のデータの中からすばやく知見や洞察を見出し、意思決定を支援したりさまざまなサポートをします。

まず、加藤氏の説明のあと、参加者各々がIBMクラウド上のWatsonを立ち上げ、続いて、TJBotをネットワークに繋いで起動させていきます。
ゆっくり丁寧に、わからない参加者には、神戸電子の先生方と手分けしながらやさしく根気強く教えてくれる加藤氏。初めての生徒がここで苦手意識を持ってしまわないよう、ITの楽しさを知ってほしいという思いが伝わってきます。
しばらくすると、「こんにちはボクの名前はTJBotです」「こんにちはボクの名前はTJBotです」「こんにちはボクの名前はTJBotです」と、あちらこちらでTJBot zeroがしゃべりはじめました。起動成功です。参加者たちの緊張もほぐれてきたようで、ようやく笑顔が見え始めました。

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続いてTJBotのIPアドレスを入力し、いよいよNode-REDでプログラミングを体験。まずは、あらかじめ用意されているsampleプログラムから(1)(2)(5)などの番号を選択して、それぞれどのようなプログラムなのかを確認してみます。
「(2)番は何の指示かわかったかな?在校生の人、答えてみて」と加藤氏。
指名された学生も、「1秒ごとに頭のLEDを付けたり消したりしています」と見事に正解。
「さすが!神戸電子で学ぶとこういうこともすぐ答えられるようになりますね」と加藤氏にも喜んでいただけました。
同じく(1)番の動作をたずねられても難なく正解。
「すばらしい!ありがとうございます。まったくその通りです!」

次は、いよいよsample以外のプログラミングも試していきます。「Led」や「arm」、「speaker」のタブを実行して、頭のライトを光らせたり、腕を動かしたり、話をさせたり。
「プログラミングってこうすると、こういうところが動くんだと知ってもらうのが今回の目的です。自由にやってください!」と加藤氏。生徒たちもいっしょに参加した友だちとひそひそ話しながらいろいろ実行して楽しんでいる模様。
「今日の天気は晴れです」「おなかすいたー」「こんにちは私の名前はアシモです」TJBot zeroが話す声がにぎやかです。

ここで休憩をはさんだのち、いよいよWatsonにつないでのAI体験。
最初は、Language Translator(ランゲージ トランスレーター)という翻訳機能から。何でも言葉を入力すると瞬時に翻訳された答えが返っています。
初めの設定は英語からの翻訳ですが、設定を少し触れば日本語から英語や、ドイツ語、フランス語など、何語にでも自由自在。

次に、Visual Recognition(ビジュアル レコグニション)という画像認識機能。すでにWatsonに膨大な数の画像を見せて学習させてあるため、TJBot zeroのカメラに映した画像が何であるかが認識できるという機能です。例えば腕時計を映せば「watch」、シャーペンを映せば「pen」という風にすぐ答えが返っています。
「今皆さんに使っていただいているものは汎用的なサービスなのでそこまで賢くはないですが、学習を積み重ねればもっと賢くしていくことも可能です」と加藤氏は言います。
Visual Recognitionの機能を応用すれば、大量の画像の中から特定の人物を見つけ出したり、WEBサイトにアップされている画像から不適切な画像を検出することもできるなど、さまざまなことに役立てることが可能です。

以上が、今回のワークショップ。
最初は大人しかった参加者たちも、時間いっぱいまでプログラムを書き換えたり、WatsonのAI機能を試したりしていました。
皆一様に、ITの楽しさとAI技術の可能性を実感できた90分であったと思います。

ワークショップのあと加藤氏から改めて、
デベロッパー・アドボカシー事業部についてとAI関連のお話をいただきました。

デベロッパー・アドボカシー事業部は、開発者・エンジニアの活躍を支援するための組織で、普段は、今回のように技術情報を皆様に伝えたり、子ども向けプログラミング教室の開催や、開発者にとって有益な技術情報をまとめた書籍の執筆などをおこなっているとのこと。また、開発者の方々と話をして彼らが困っていることを解決するお手伝いをするのも仕事のひとつで、開発者に必要な情報を提供し、彼らが抱えているプロジェクトを前へ進めたり、彼ら自身の成長につなげたりしているのだそうです。
テクノロジーを知ってもらい、エンジニアも育てていく。そうすることでIT業界全体の活性化をはかり、広い視点で社会に利益を生むことで最終的に自社の利益にもつなげていくという壮大なテーマを担うお仕事をされているということが、お話を通じて実感できました。

さらに、AIに関するお話では、今回のワークショップで使用したツール類の紹介のあと、IBMが目指すAIについて語っていただきました。
その中でわかったのは、一般的に言われるAIとIBMが考えるAIは少し違うということ。AIと言えば「Artificial Intelligence」の略で人工知能と訳されますが、IBMが目指すAIは「Augmented Intelligence」=拡張知能であり、あくまでも人間の知的活動を拡張するもので、人間に取って代わるものではないのだそうです。
曖昧な情報も認識して処理ができる、さらに訓練を重ねることでその精度をどんどん上げることができる。人間がやってもできるけれど、膨大な時間と労力がかかる作業も瞬時に手助けしてくれる、人間の強い味方。“AIが人類を滅ぼす”なんていう恐ろしい未来予測も聞かれますが、IBMが目指すAIであれば、来るべき未来も安心して受け入れられるのではないでしょうか。

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日本アイ・ビー・エム株式会社
デジタルビジネスグループ
デベロッパー・アドボカシー事業部
Developer Advocate
加藤典子氏

私たちの使命は、開発者をヒーローにすること。
エンジニアには社会を変えていける力がある!

日本には、お客様先の要件に基づいたことを忠実にやるエンジニアが多くいますが、逆に、もっとこうしたほうがいいと意見したり、自分の考えを形にできる機会はあまりありません。企業には前例にないことを嫌う傾向があり、その企業からの依頼で仕事をする以上、そこでチャレンジするのが難しいのは仕方ないですよね。これは今の日本の課題でもあると思います。
でも、私たちは、お客様の意向に沿うだけでなく、お客様や世の中の利益を自ら考えて、それを実装し、運用できるエンジニアにもっと育ってほしいという思いで日々活動しています。
これからエンジニアを目指そうという皆さん。エンジニアには何でもできます。だって、世の中はあらゆるテクノロジーで動いているのだから。あなたが感じる世の中の課題は、自分で解決できると知ってください。それは誰かがやることじゃなく自分たちがやっていくことなんだという思いで、将来の選択をしてください。そして、私たちはそんな皆さんをずっとサポートし続けます。

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