「eスポーツってぶっちゃけどうなの?」ウェルプレイド株式会社 代表取締役 谷田優也氏による特別講演を開催しました!

学校からのお知らせ

2021.02.06


2021/1/23(土)、オンラインで開催した学園祭で、eスポーツ業界をリードする「ウェルプレイド株式会社」※の代表取締役 谷田優也氏をお迎えして「eスポーツってぶっちゃけどうなの?」をテーマに特別講演を開催しました。
今回、インタビュアーを務めた本校ゲームソフト分野教員の松尾先生は、谷田氏とは長年のゲーム仲間ということもあり、他では聴けない楽しい本音トークが繰り広げられました。

※ウェルプレイド株式会社は株式会社ライゼストと2021年2月1日に合併し、
    ウェルプレイド・ライゼスト株式会社として活動されています。

ゲームの上手な人が
称賛される世界をつくるために

ウェルプレイド株式会社は、eスポーツの大会やイベント、番組などの企画・運営、プロゲーマーのキャスティング・マネジメントなど幅広く展開する日本初のeスポーツ専門会社。2015年に会社を設立されるまで、谷田氏はゲーム会社をはじめ、複数の企業でエンジニア・ディレクターとして勤務されていました。また、ストリートファイターシリーズの名プレイヤーとしても活躍。海外の大会でも成績を残すなど業界では誰もが知る存在でした。
「これまで僕にはゲームを通して、たくさんの出会いがありました。そういった経験からも、開発者として良い作品を追求するのではなく、外側からゲームを続ける価値を生み出し、『ゲームの上手な人が称賛される世界』をつくろうと思ったんです」。ゲームをプレイし続ける先には、大きな大会があったり、プロとして活躍できたり、そういった環境を生み出すことで、「ゲームの価値・ゲームが上手い人の価値を高めていく」という想いを胸に会社を設立されたそうです。

「好きなこと」を仕事にする喜びと覚悟

配信中に視聴者から投げかけられた「趣味は仕事にするべきではないと言われることがありますが、どう思われますか?」という質問に対しては、「好きだからこそ妥協できない」「好きだからどこまでも突き詰められる」という両面があると説明した上で、「大変だけど、とても楽しい選択肢。ただ、好きなことを仕事にするには、単に『ゲームが好きだからゲーム業界に入りたい』というだけではなく、好きなことを通じて何を成し遂げたいのか、どうありたいのかということを常に考え続けていないとダメなんです」と付け加えられました。これには松尾先生も、「私も学生には常々、会社に入ることがゴールじゃない、そこで何をしたいのかが肝心だと伝えています」と深く頷いていました。

ますます需要が高まる
eスポーツ業界のさまざまなプロたち

eスポーツ業界では、プレイヤーだけでなく、さまざまな人材が求められているそうですが、プレイヤーや観ている人たち、ゲームメーカーやスポンサーに対してもどういう体験や感動を与えたいのかといったことを考えていく「ディレクター」、そしてそれを具現化するためにテクニカルな面で支える「エンジニア」や「デザイナー」といったお仕事のニーズが特に高まっているとのこと。プログラミングや音響・映像などの専門技術を学ぶ学生たちにとっても、実は技術を十分に活かせる業界なのだそうです。谷田氏自身も、エンジニアとしての知識と経験が活かされていると感じることは今でもよくあるとのこと。「最初からeスポーツ業界をめざして突っ走るというのもひとつですし、多くの経験を通じて身につけた能力を武器に好きなジャンルに飛び込み、さまざまな変化を受け入れられるようになる方法もあります。未来の人材価値という観点では、やはり何を成し遂げたいのか、どうありたいのかという気持ちが大切です」

僕らの夢に共感したなら、ぜひ門を叩いてください

「eスポーツがオリンピックの正式種目に採用された際に『日本代表チーム』をつくるなら、ウェルプレイドが選手を送り出す側でありたいと思っています」と谷田氏。そして業界としては、「eスポーツを一過性のブームで終わらせることなく、みんなの力で持続可能なものとして価値を提供し続ていくことが大切」そして最後に、「僕らがめざしているのは『ゲームの上手い人が称賛されて、それを見ている人が熱狂する世界』。もし、そんな世界をつくりたい人がいたら、ぜひいつでも門をたたいてください」と締めくくられました。



2022年4月にesportsコースを新設する本校としては、eスポーツの仕掛け人としての第一人者からのお話に、熱い志を持つ優れた人材を一人でも多く業界に送り出さなければならないという使命感に駆られています。この日語り尽くせなかった内容は、「ぜひ次の機会に!」とお約束くださり、第二回の開催に期待が膨らんでいます。

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