【成果発表会レポート】IT分野デジタルワークス2020-2021(Part1)

2021.03.22

社会を変える新たな視点と情熱!
「IT分野デジタルワークス2020-2021」を開催。

2021/2/4(木)、「IT分野デジタルワークス2020-2021」を開催しました。例年ならば、学外のホールで開催していますが、今回はコロナ禍の影響もあって初のオンラインでの実施となりました。
学生によるプレゼンテーションはYouTube Liveを活用。学生たちはそれぞれの自宅から配信を行いました。作品展示や審査員との質疑応答、さらにはご来賓企業のみなさまとの交流会なども、今回設置したデジタルワークス専用のポータルサイト上で行いました。
そしてこの新たなデジタルワークスにノミネートされたのが、IT分野全学年・コースから15作品となります。審査員には、IT分野を牽引するみなさまをお招きしました。

ITツールをフル活用して開催した、まさに今年度を象徴するビッグイベント。約6時間にわたり繰り広げられたその模様と、学生たちの熱意あふれる作品の数々をご紹介します。

【発表作品レポート】

■1年生

イデアの書き換え

「タイピング+RPG」をコンセプトにしたゲームソフトで、バトルはタイピングにより展開されます。例えば、呪文を唱える時には「その呪文をタイピング」、道具を使う際には、「その道具名をタイピング」といったように、タイピングでコマンド入力を行います。これによって、楽しみながらタイピングを練習でき、そして、コロナ禍によりPCに触れる機会が多くなった世の中のニーズに応えるというものです。さらに、しっかりとストーリーも作り込まれ、ゲーム作品としてのクオリティも大変高いことから、幅広いゲームユーザーたちから評価を集めるだろうと感じました。

My Plan

自動計画アプリ「My Plan」は、「計画を立てるのが苦手」、「もっと時間を有効に使いたい」というユーザーに向けて、アプリ側が計画を立ててくれるという優れものです。使い方としては、「学生・社会人・フリーター」といった職業名、起床時間や就寝時間などの情報を入力することで、一週間ごとに「この時間帯になにをすべきか」が自動で入力。また、優先順位なども提案してもらえます。さらに、勉強や仕事の合間に行う「ストレッチのレクチャー」などのコラムが出現する機能も用意。多忙な現代社会を生きる人々のニーズに寄り添った視点と、「自動計画」というこれまでになかった発想に、大きな魅力と可能性を感じる作品でした。

SOCIAL DISTANCE

「コロナ対策に貢献すること」を目的に開発された横スクロール型のアクションゲームです。その着眼点はとてもユニークで、「その日の、各都道府県における新規感染者数」に連動し、各ステージ(各都道府県)敵キャラが増えるというもの。さらに、ソフトウェアだけでなくハードウェアにもこだわり、オリジナルのスプレー型コントローラーを作成。プレゼンテーターの橋本さんは、「現状のままでは、東京は絶対にクリアできません。みなさんのコロナ予防がゲームのクリアに近づけます」と発表を締めくくりました。「ゲーム」という親しみやすいメディアを用いて、世界的な問題の「解決」にアプローチする発想に大きな感動を覚えるとともに、ゲーム作品の持つ新しい可能性について改めて考える機会になりました。


最優秀作品にも選出された、1年生作品「SOCIAL DISTANCE」

■2年生

TO DO sharing

「趣味や勉強を新しく始めたい人をサポートする」をコンセプトに開発されたWebソフトです。例えば、料理を趣味にしたいなら、いくつかあるカテゴリーの中から「料理」を選択し、そのカテゴリーにいる人たちと交流しながら「料理の作り方」を学び合い、完成した「料理」に「いいね!」を受け取る、というものです。人と交流することで、一人ではなかなか続けられない趣味を続けられるという狙いがあります。さらに、「いいね!」の多い作品が他カテゴリーのページに掲載されるなど、趣味をがんばる人を強く応援する機能が満載です。「趣味」は、毎日の暮らしをさらにすばらしいものにしてくれる、大切な要素のひとつです。こういった観点からも、この作品は、社会全体のさらなる豊かな暮らしに貢献し得るサービスだと感じました。

ARMIC

現在、コロナ禍により、ミュージシャンたちの活動は強く制限されています。そのような現状に手を差し伸べるべく開発されたのが、音楽関係者紹介サイト「ARMIC」です。このサイトでは、アカウントを作成することで、イベント情報や音源を自由に発信できます。YouTubeとの親和性も高く、ミュージシャンたちの新しい活動拠点に成り得るサイトです。さらに、広告や楽曲のダウンロード、ファンクラブ等をはじめとした有料コンテンツの設置など、収益性も考慮されています。ミュージシャンをターゲットに絞り、特化したサービスを展開するという視点は本当にすばらしいです。ユーザーの獲得次第で巨大なメディアになり得るサービスだと思われます。

StudyBook

「勉強をすること」に特化したアプリです。既存アプリの「エディターの使いづらさ」と「必要な情報の見つけづらさ」を徹底的に解消。エディターの使いづらさについては、クライアントアプリとWebアプリの2段構成に。検索性については、マイリスト機能による管理を可能にしています。また、ローカルで閲覧でき、さらに、「一生の勉強ノートを管理する」を着眼点に、勉強データの分析・可視化も可能。まさしく、勉強に特化したこれまでになかったアプリです。この作品は、アカウント管理やさらには端末の管理もできるところが非常に好印象です。セキュリティ面にまでしっかりと考慮し、システムが構築されている点に学生たちの熱意を感じました。

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