共創教育:ライソン株式会社との産学連携プロジェクト/学生インタビュー編

プレスリリース

2022.02.22

さまざまな感性や特性を持った人々と協力しながら、共に創り、共に学ぶ「共創教育」。今日も神戸電子ではたくさんの学生たちが関わり合い、響き合い、新しい価値を生み出し続けています。

2021/10/7(木)に行った企画プレゼンテーションから、惜しくも商品化は逃したものの、最終5案の中で特に印象的だった「awamo:アワモ」を手がけたIさんとFさんのお二人に、商品の概要やプロジェクトについての感想などを語ってもらいました。


オンラインプレゼンの様子

約3カ月にわたるビッグプロジェクト
商品化に向けて試行錯誤を重ねる中で得られたもの

awamo企画シート
Iさんが作成した企画案

「awamoは、泡風呂の泡を発生させる装置とスピーカー、照明が一体になった装置です。おうち時間が増えた今、お風呂を長い時間楽しむ人が多くいらっしゃると思います。
そこを着眼点に、手軽に泡風呂がつくれて、さらに音楽やキレイな照明を楽しめる商品があれば、私もほしいなと思いアイデアを練っていきました」と企画者のIさん。
泡風呂の泡を高いクオリティでつくれる商品はまだ存在していないことからも、ご担当者様から「市場に対する感性が非常に鋭い」とお褒めの言葉をいただきました。

商品の仕組みや設計については、「『泡を発生させる仕組み』なんて、授業で勉強したことがなかったので、市販の商品を分解しながら構造を考えていきました」とFさん。
そして、肝心の泡を発生させる構造については、「いろいろな方法を試す中でたどり着いたのが、穴をあけたプロペラを高速で回転させるという方法です。より複雑な気流を生み出しながら、空気を取り入れることで泡を発生できるようになりました」と、試行錯誤の軌跡がうかがえました。


Fさんが作成した設計図

7月に臨んだ企画・アイデアの提出、企画書の作成、そして10月に実施したご担当者様を前に行ったプレゼンテーション。約3カ月にわたり奮闘した日々を経て、「企画・アイデアを練り上げるのにはすごく悩みましたし、プレゼンテーションでは本当に震えるぐらい緊張しました。でも、最終の5案にまで残していただいたことで自信がつきました」とIさん。Fさんは、「設計を進める中で課題がどんどん出てきて戸惑うこともありましたが、それらを一つひとつクリアしていくたびに、新しい知識や技術が身につきました」と語ってくれました。

実際の企業とつながり挑戦したこのプロジェクトは、企画・アイデアの考案、デザインや設計、プレゼンテーションなど、商品化に向けての一連の流れを実践する絶好の機会になりました。また、現在、商品化を進めるかどうかをご検討いただいている案もありますので、今後の展開にご期待ください。

他分野の学生と協力して
ものをつくる楽しさを実感しました。

グラフィックデザイン学科1年 Iさん(写真右)
兵庫県/農業高等学校出身

Webデザイナーを目指して、普段はグラフィックデザインやコーディングについて学んでいます。そのため、今回のような家電製品の企画・デザインに取り組むことはあまりないので、とても新鮮でした。また、Fさんが書き起こした設計図を見たときには、本当に感動しました。他分野の学生と協力しながら、ひとつのものをつくりあげていく楽しさを実感しました。

プロジェクトでの経験を
今後にしっかりと生かしていきたいです。

インダストリアルデザイン学科 1年 Fさん(写真左)
兵庫県/神戸工業高等学校出身

商品化にまで至らなかったのは、やはりとても悔しいですが、商品開発の難しさを学べる良い機会になりました。卒業後は照明器具などのデザイン・設計を手がける企業に進みたいので、今回学んだことを生かしながら、知識や技術をさらに磨いていきたいです。このようなプロジェクトにまた挑むチャンスがあれば、また一緒にタッグを組んで、次こそは商品化を実現したいです。

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