【産学連携】インダストリアルデザイン学科の学生が企画した椅子が家具職人の手で生まれ変わりました!

学校からのお知らせ

2022.03.25

2022/1/25 インダストリアルデザイン学科で成果発表会の1つ「椅子評価会」を実施し、その中から選ばれた優秀な1作品が、企業様の協力のもと無垢材を使った椅子になりました!

【左】納品された作品・【右】学生の試作品

本学科では学びの特徴として、「考察」→「設計」→「製作」→「確認」→「使用」→「振返」というスパイラルを繰り返す「実践実習特化型カリキュラム」を掲げており、その成果物である作品発表の場には、企業様にもご参加いただいております。

今回は「椅子」を課題にした評価会ということで、本校の地元:神戸に本社を置く別注家具の設計・施工を行う「株式会社三上工作所」から家具職人の方をお迎えし、審査・講評をいただきました。
お越しいただいた職人の方々は、2年に1回開催される「技能グランプリ」という熟練技能士たちが年齢に関係なく技能の日本一を競い合う大会で、優勝した事もあるトップクラスの家具職人様です。


所狭しと並ぶ、評価を待つ学生の椅子達


座り心地なども入念にチェック


1作品ずつ丁寧に評価いただきました。

学生が企画・試作した様々な椅子のプレゼンテーションをコロナ禍なのでオンラインで視聴、そして試作品を実際に見て、触って、座り心地なども念入りに評価いただいた結果、今回は2年生「H」さんの作品が優秀賞に選ばれました!
そして産学連携の一環として、試作品を元に、三上工作所様が誇るプロの家具職人に手がけていただき、3月に無垢材を使った作品として出来上がりました。
インダストリアルデザイン学科2年 Hさん(香川県 英明高等学校出身)



3/16に行われた卒業式典の後、本人も初めて家具職人の手で作られた自身の作品を見て、とても感動しており、最高の卒業記念品となりました。

【出来上がった椅子を見て・・・Hさんの感想】
椅子を企画・製作する際には、座面や背もたれの角度、座っている時の見た目を重視しながら決められた材料の中で形を造形し、部品を板材から無駄なく利用する事を意識しながら進めました。
また手の置き場を広くする事により、スマホや飲み物などが置けるようにして、使い手側の視点を持つことも意識しました。


自分の作品が選ばれた時は、プロの皆さんに実際に見て、座っていただき、自分がこだわった点に共感して下さったことが、とても幸いなことで嬉しく思いました。
主に先生とですが、相談して至った形なので本当に頑張って良かったと思います。
また、実際に家具職人さんの手によって出来上がった作品を見て、複数の木材を合わせた色合いや頑丈さ、そして座り心地など勉強になり、大変良い経験ができました。
卒業式の日に実物を見れた事もあり、社会に出ていくという事で気が引き締まる思いと共に、神戸電子で学んだことを会社でもしっかり活かして取り組んでいけるよう頑張ります。

雑貨や家具・製品・工業デザインなどに興味がある方は、ぜひオープンキャンパスにお越しいただき、CADの設計体験や制作実習を体験してみてください!