【イベントレポート】声優:宍戸留美氏による業界セミナー!トークショー&ワークショップを開講!

学校からのお知らせ

2022.10.11

2022820日(土)宍戸留美氏にお越しいただき、本校パフォーマンススタジオにて、トークショー&ワークショップを開催いたしました。

宍戸 留美氏といえば、16歳で大手レコード会社よりアイドル歌手デビューをされ、18歳で業界初フリーランスとして活動を開始。
『おジャ魔女どれみ』瀬川おんぷ、『はなかっぱ』ももかっぱ など声優としてのご活躍のほかに、歌手や、女優、ラジオパーソナリティ、デザイナー、アイドル活動など、マルチに活躍され続けております。

今回の業界セミナーはトークショー&ワークショップの2部構成のため、前半はトークショー、後半はワークショップという形式で実施いただきました。トークショーにおいては、コロナ禍における業界の変化や、声優としての在り方。また、オーディションを控える在校生に向けて、オーディションを受ける上での心構えなどを、これまでのご自身の経験をもとに約1時間お話いただきました。


写真:トークショーの様子

コロナ禍により、アフレコでは今まで以上に想像力が必要に。

「コロナ禍においてアフレコのお仕事はやり辛くなりました。」と宍戸氏。「感染症対策で収録ブースに複数名入ることができないため、セリフを掛け合いで演技することが難しくなったからです。個々で音声収録を行うために、このセリフを相手はこんな読み方をするだろうな、と想像をしてセリフを言わないといけません。今まで以上に想像力を働かせてアフレコをする必要があります。」と、アフレコ現場での変化についてお話いただきました。

生きている上での経験はすべてお芝居に繋がります。

また、想像力が必須となる声優としての在り方について、「わからないことは調べる、聞く、体験すること。」と、宍戸氏。
ご自身においても、プロデュースをしたアルバムにタイトルをつける際に、「フランスとイギリスの港町をモチーフにしているのに、私行ったことがないじゃん!」と思ったことをきっかけに、一週間後にはフランスに渡り、一か月間アパートを借りて住んだ経験があるという。
「生きている経験はすべてお芝居に繋がります。なので、年を増すごとに歌もお芝居も深みがでて、楽しくなりますよ。」とお芝居をする上で経験することの大切さについて語られました。
だが、コロナ禍において自身で経験をすることが難しくなっていることについて、「小さい頃にする“ごっこ遊びがプロになってお芝居となり、人の心を動かしたり感動させたりする。ごっこ遊びをして疑似体験をしてみるのは。」と、アドバイスをされました。

オーディションでは人間味が大切。声優のお仕事はチームワーク。

また、オーディションを控えた在校生に向けて、「オーディションではちょっとしたその人の人間味が大切。その人がわかる服装や髪形も大切。声も大切ですが、そのキャラクターの気持ちを考えると自然と声は出ます。声優の仕事はチームワークです。魂を吹き込むのは声優ですが、そこまでのシナリオや物語を考えているのは、それまでにかかわった方々。そこを踏まえたうえでチームとして仕事をしたいと思える人になれるかが大切です。」
「人の心に届けるものは、自分をどう見せたいか、見られたいかよりも、相手の人がどういう気持ちになるかというのが心理としてあります。キラキラした声優さんにならなくても、将来自分が、自分の声とか表現を生かして誰かのためになれたらとか、そういう人間になってもらいたいです。」と、熱いエールをもらった学生たち。これからはじまるオーディションに向けての非常に勉強になったことでしょう。

このほかにもSNSの使い方、現場でのコミュニケーション、業界の厳しさについてなど、声優や俳優、表現者を目指す在校生、高校生にとって今後の授業の中でもモチベーションに繋がる、刺激に満ち溢れた時間となりました。

また、後半のワークショップの様子はダイジェストでお送りいたします。


写真:心を通じ合わせる練習にて、無言で見つめ合う学生たち


写真:距離感の練習にて、呼びかける相手を指定する学生


写真:一人一人にプレゼントまでいただきました!


写真:終了後、全員で集合写真

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