2025年9月20日、本校の学生チームがゲーム開発コンテスト「IND-1 2025年度グランプリファイナル」に出場しました。
作品タイトルは『SHADOW LEAP』という、影分身(シャドウクローン)アクションゲームです。販売を目指して、現在も開発が継続されている意欲作です。
明日から開催される #TGS2025 にて
現在開発中の #SHADOWLEAP を展示します!⚡前回のイベントから大幅アップデート⚡
✅ ビジュアルが進化
✅ 遊びの部分も大きく変更新しくなった SHADOWLEAP をぜひ体験してください!
📍ブース場所:KIC Games【11-E01】
みなさまのお越しをお待ちしています🙌 pic.twitter.com/WXS1ZPwCok— SHADOW LEAP (@LeapersKD) September 24, 2025
今回は残念ながら入賞は逃しましたが、学生たちはプロの制作現場を意識した高度なチーム開発に挑戦し、大きな学びを得ました。その奮闘ぶりと開発の舞台裏をご紹介します。
「IND-1 2025」とは
「IND-1 2025」は、「デジタル学園祭 2025」の一環として開催される、U-22世代を対象としたインディーゲームコンテストです。世界に挑む若きデジタルクリエイターの発掘・育成を目的としています。無名であっても、U-22世代であれば誰にでもチャンスがあり、受賞者には賞金のほか、海外カンファレンスへの視察など、グローバルな成長機会が提供されます。(公式プレスリリースより一部抜粋して再構成)
グランプリファイナルでは、下記のルールで自分のゲームを発表し、審査が行われました。
- プレゼンテーション時間/10分以内
- (審査員による)ゲーム試遊タイム/15分以内
- 質疑応答/8分
プロ意識を追求したチーム開発
本コンテストに挑んだ学生たちが目指したのは、「パッと見たときに学生作品ではなく、プロの作っているようなゲームと遜色のない」クオリティです。
特にチーム制作において工夫したポイントは、以下の通りです。
- コーディングの標準化: メンバー間で共有しやすいよう、意図が伝わりやすいコーディングを意識しました。
- ドキュメントの充実: 意図が伝わるように適切なコメントを残したり、ドキュメントを用意したりすることで、チーム内での認識の齟齬が起こらないように努めました。
密なコミュニケーションと役割分担の徹底
開発をスムーズに進めるため、学生チームはチームワークを最優先しました。
プロジェクトを振り返り、学生からは「とにかくたくさんコミュニケーションを取るようにした」とのコメントがあります。
役割分担がしっかりと分かれていたため、開発速度は向上しましたが、その反面、全体を把握しプロジェクトをまとめるリーダーの役割が重要になりました。
メンバーはリーダーに負担が集中しすぎないよう手伝い、支え合いながら、開発を円滑に進めることができました。
成長を支えた学校の学びと先生のサポート
今回の挑戦は、2024年に参加した「ゲームクリエイター甲子園」の関係者からの誘いがきっかけでした。
しかし、このコンテストを通して、ゲーム制作のスキルだけでなく、チームとしても個人としても大きく成長できたと学生は語っています。
「先生から受けたサポートは、プログラミング面はもちろんですが、それ以外にも進捗管理などしていただけたのですごく助かりました。自分たちだけでやっているとなあなあになってしまうところを客観的に管理してくれる人がいたので助かりました。」
プロの現場で必須となる進捗管理やプロジェクトマネジメントの視点を持つことができたのは、学校での学びとサポートも活用されました。
ゲームプログラマを目指している高校生へのメッセージ
ゲーム制作で一番大切なのは、コツコツ積み重ねることです。市販のゲームを見て「自分にはとても作れそうにない」と感じるかもしれませんが、あのようなクオリティの高い作品も、いきなり完成するのではなく、小さな作業を一歩ずつ積み重ねた結果として形になっています。
SHADOW LEAPの開発メンバーも、幼少期からゲームを作っていたわけありません。神戸電子に入って初めてプログラミングに触れた人ばかりです。
それでも少しずつ形にしていき、最終的に完成に近づけています。だからこそ、皆さんも「一歩ずつ積み重ねれば必ず前に進める」と信じて、挑戦を続けてほしいです。