3DCGアニメーション学科東京研修レポート(2日目) ~日本マイクロソフト、大手3DCG制作企業3社、白組、デジタル・フロンティア、ポリゴン・ピクチュアズ、稲船敬二氏の起ちあげたゲーム開発企業comcept、ゲーム開発企業のキューエンタテインメントを訪問~(後編)

学校からのお知らせ

2013.01.25


※株式会社デジタル・フロンティアにて記念撮影

2012年10月4日から6日の2泊3日で、神戸電子専門学校3DCGアニメーション学科が東京研修に行きました。このイベントは、毎年この時期に行われており学生にとって最も楽しみにしている学生生活のひとつです。東京の様々なデザイン事務所、美術館などを訪れます。新しい発見・刺激を得て、今後の制作などに活かす目的で行われています。(1日目は、ゲーム制作企業の株式会社サイバーコネクトツー様と3DCG制作企業の株式会社アバン様と株式会社イマジカデジタルスケープ バウハウス・エンタエインメント グループ様におじゃましました。
【東京研修レポート(2日目前編)はこちら】

2日目の10月5日は、日本マイクロソフト株式会社様、3DCG制作企業の白組様、株式会社ポリゴン・ピクチュアズ様、株式会社デジタル・フロンティア様、ゲーム開発企業でキューエンタテインメント株式会社様、株式会社comcept様へ、学生をグループに分けし、見学に行きました。

前編での白組様、comcept様を後にし、各グループは2グループからさらに3グループに分かれ、キューエンタテインメント様、デジタル・フロンティア様、ポリゴン・ピクチュアズ様へ移動。

あの「Child of Eden」を世に送り出した、ゲーム会社キューエンタテインメントへ

キューエンタテインメント様の研修に参加するグループは山手線に乗り品川から、目黒に移動、東急電鉄に乗車し最寄り駅の不動前駅に到着。そこから徒歩10分程度で現地に到着です。

到着後、まずは「PlayStation Move」「Kinect for Xbox 360」を使用して開発をされたゲームのプレイ体験をさせて頂きました。「Kinect for Xbox 360」でのゲームタイトルは「Child of Eden」。

「今までになかった面白さ」を常に追い求めてきたゲームクリエイター水口哲也氏が、10年ぶりに世に送り出したゲーム、それが「Child of Eden(チャイルド オブ エデン)」です。
ジャンルとしてはアーケードタイプのシューティングゲームですが、そのゲームプレイでは光と音がシンクロし、まるで花火の様に、感情を直接揺さぶる快感を味わうことができます。

ゲームプレイ体験の後は、グラフィックデザイナーの浅地氏より、体験プレイをしたゲームを制作された際の制作方法や、開発のポイント、苦労した部分、業界に入って活躍出来るようになるポイントなど多岐にわたる内容をレクチャーして頂きました。特に、ゲーム内部のモーションをデザイナーがプログラムで制御するという今までとは全く違う制作方法には、ゲーム制作における新しい可能性を垣間見ました。

映画、ゲームなどのハイクオリティなCGアニメーション制作スタジオ ポリゴン・ピクチュアズへ

さて、一方ポリゴン・ピクチュアズ様へ移動するグループは、品川から山手線に乗車し、目黒で乗り換えをして、白金高輪駅で下車。徒歩10分程度で現地に到着しました。ポリゴン・ピクチュアズ様は、CGキャラクターの開発、ライセンス・デジタルコンテンツの企画・制作・販売、映画、博覧会映像、TV番組、TV-CMの企画・制作などを行うデジタルアニメーション制作企業です。

到着後、人事グループマネージャーの兼松様にご対応頂きました。
企業概要説明、現場見学、戦略・ビジョン、採用関連についてなど多岐にわたる内容のレクチャーを実施して頂きました。
この企業様はグローバルな視点を持ち、さらに規模拡大を明確なビジョンと計画の基に推し進めているそうです。ワンランク上を目指す方向性を「テクノロジー・クオリティー・マネジメントの3要素バランス」と位置づけ、質を上げる努力もされておられます。
これらのお話は、普段、技術力特化を主体とした教育を受けている学生にとって非常に刺激になっていました。
また、採用に関しては、「モデラーであれば「ZBrush」を使いこなせる方」「アニメーターなら人に感動を与えることができる」など、人とは違う自分なりの特色を持つことをはじめ、様々なヒントを挙げられていました。

日本トップレベルのデジタル映像制作、CG制作プロダクション デジタル・フロンティアへ

さて、最後はデジタル・フロンティア様のグループの見学レポートです。渋谷駅から徒歩10分程度で到着。
デジタル・フロンティア様は、国内有数の大規模CGプロダクション機能をもった映像制作会社です。お台場に所有するアジア最大規模のモーションキャプチャースタジオを武器に、フルCG劇場アニメーションを国内で唯一作り続けています。近年は、ゲームの実機データ制作も数多くこなす一方で、リアルタイムエンジンを用いたフルCGTVシリーズを画策、3-D立体視映画にも注力しております。2012年手がけられた作品として、映画「おおかみこどもの雨と雪」などがあります。

ご対応をして頂きましたのは、管理部マネージャーの島津様と管理部人事の立田様です。
会社概要説明とご活躍される現場のクリエイターの方々との交流会といった内容で進められました。
まずは、島津様より企業概要説明を過去に携わられた作品等のムービーを見せていただきながら、詳細なご解説を頂きまして初めて概要説明を聞く学生にもわかりやすい内容でありました。

概要説明後、現場の若手チーフデザイナーの方々が合流され、質疑応答の時間が持たれました。
学生に近い年齢の方もいて現場での苦労した件、仕事の楽しさ、普段の日常など学生が質問した内容に対してわかりやすくご回答いただけました。
近年、当校にて年に1回のペースで、業界レクチャーを行って頂いておりますが、また来年度も、実施していく方向とのことで学生達も非常に楽しみしております。

全3回に渡ってお送りした、3DCGアニメーション学科東京研修レポートは以上です。
現在、学生たちはこれらの刺激や経験・アドバイスを参考に、卒業・進級制作に向けて頑張っています。
卒業・進級制作発表会「Digital Works 2012-2013」(2013年2月中旬開催予定)のレポートもご期待ください。

関連ページ

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株式会社ポリゴン・ピクチュアズ
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