【セミナーレポート】『NARUTO-ナルト-ナルティメット』シリーズ、『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』などを手がける、サイバーコネクトツー松山社長によるゲーム・3DCG業界セミナーを開催!

学校からのお知らせ

2016.10.12

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クリエイターを目指す若者たちに、
熱い社長の熱いメッセージ!

2016/6/26(日)に株式会社サイバーコネクトツーの代表取締役社長 松山 洋氏に来校いただきゲームセミナーを開催しました。
同社は『NARUTO-ナルト-ナルティメット』シリーズ、『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』や『.hack』シリーズなどのビッグタイトルを手がけ、ゲーム業界で高い評価をうけています。
そして現在、設立から20年を記念するプロジェクトとして松山社長は47都道府県を回り、若きクリエイターを目指す学生たちに、熱い思いを届けているそうです。本校でもゲーム業界の現状やクリエイターになるためのアドバイスをお話しいただきました。

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セミナーでは、ゲーム業界の抱える問題としてクリエイターの高年齢化を挙げ、若く有望な人材が育っていない現状について「企業が望むこと」と「学校でやっていること」とのズレがあると指摘し、学生たちに「今やっていることが無駄にならないように」どうすれば良いのかを対話を交えながら話されました。

クリエイターは普通じゃダメ!
情報収集のアンテナをしっかりはって欲しい

社内環境の説明では、「雑誌の定期購読」「社内勉強会」「ゲーム見ようぜ」が紹介されました。月60冊以上の雑誌が定期購読されている同社では、子供たちが読む雑誌も当然すべてに目を通されているとのこと。お客様となる子供たちが何を好んでいるか?情報は自分で集めることが大切だと松山社長。「クリエイターは普通じゃダメ!クリエイターになるならアンテナをしっかりはってください」。厳しくも心に響くお言葉でした。

ゲーム業界の実情については、新作タイトルは年間約500本が世に送り出されているが、ヒット作と呼べるものは1割程度。日本ではゲームは売れていないが、海外では高い評価を受け売れている。日本人がゲームをしなくなっただけでゲーム市場は世界的には拡大していると説明されました。「自分なりの目標を定め、勝算と戦略を持って『売れるモノをつくる』『評価できるモノをつくる』ことを学生時代に実践してください」。とメッセージが贈られ終了。最後まで熱のこもったセミナーとなりました。

講演の前後も熱い!
社長直々の作品指導&クリエイター指南書販売も!

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講演の直前まで、3DCGアニメーション学科の学生たちに作品指導を行っていただきました。厳しくも的確なアドバイスに、学生たちも次の目標を見つけられたようです。

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講演後は、書籍販売も。サインや個別質問にも快く応じていただきました。もちろん、書籍は完売!

ただひたすら頑張るだけでは時間の無駄。
ちゃんと考えて、そして議論しよう。 

株式会社サイバーコネクトツー
代表取締役社長
松山 洋氏

とにかく練習が足りないですね。もっと作らないとダメだと思います。死ぬほど作らないと。それと「ちゃんと考える」こと。アニメーションならアクションゲームを想定してモーション絵コンテを描くことから始めないとダメ。何も考えずに闇雲に作っても意味が無いし、評価もできません。
あと、3DCG業界を例にすると、自分が目指す業界で必要とされている業種(ニーズ)が何かも考えないといけません。何が必要とされているのか?正直、キャラクターモデラーなんかは人が余っている状態で海外への発注も増えているのが現状です。今、業界ではアニメーターが足りていません。そういうことも考えながら何を目指すのか、それに向かって今後、何をするのかを決めてください。ただし、一人で考えるのは良くないです。学校なんだから目的をもって助け合える仲間づくりをして、しっかり議論をしてほしいですね。ただひたすら頑張るだけでは時間の無駄。ちゃんと考えて、そして議論しよう。

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