「Math & Coding」は本校のIT分野デジタルワークスにおいて2年連続でAI賞の審査員を務めた株式会社スクラムサインの北村氏が2017年から企業や立場の垣根を超えて学び合うコミュニティを作りたいということで運営し9年で1400人以上参加し通算600回を超えてイベントを行っている数学と機械学習の勉強会コミュニティです。
今回はコミュニティとして、2026年7月17日(金)に特別授業をITエキスパート学科4年生に実施していただきました。
日々のチーム開発でツールとして意識せずに数学を使うことも多いのですが、深いところには普段はあまり触れていない学生も少なくありません。今回は「数学や理論を学ぶのは面白い」を体感できる3つの講義をしていただきました。
講義1 : OverView of LLM
担当 金岡 雄一郎 氏
所属 Intelligence Design 株式会社 AIチームリーダー/ 文教大学 松本研究室 客員研究員
金岡氏は本校の卒業生であり、現在は東京のベンチャー企業にてAIチームリーダーとして活躍されています。古典的なマルコフ連鎖モデルから現在の生成AIの基本原理であるTransformerの説明までを俯瞰して解説してもらいました。また社会人になってもコミュニティで学ぶことの面白さも伝えてもらいました。

講義 2:ロボティクスで学ぶ線形代数
担当 井上 聖也 氏
所属 オムロン株式会社 ストラテジックR&D本部 主査
ロボティクスにおいて安全に動作させるために特異点と呼ばれる箇所で不安定になりがちなためにいかに対処しているかを線形代数と小型のロボットを交えてお話しいただきました。
実際に特異点で制御させてみると不安定な動きをしてしまうデモも見せてもらいました。

補講: コミュニケーションについて
担当 木村 拓耶 氏
所属 株式会社スクラムサイン
木村氏は2026年3月に本校を卒業し、2026年4月からスクラムサインでエンジニアとして働いています。社会人になって改めて気づいたコミュニケーションの大切さと本校で取り組んでいるチーム開発の際に気をつけて欲しいことをお話しいただきました。

講義 3:ルービックキューブで学ぶ数学の世界
担当 北村 友和 氏
所属 株式会社スクラムサイン 代表取締役
同じ手順を繰り返すと元に戻るルービックキューブの性質を体験させてもらい、それが実は「群」という数学的な対象になることをワークショップ形式で教えてもらいました。
3×3のルービックキューブで4300京以上のパターン数があることや、ある状態から近似的に解くために群の構造をうまく捉え探索のパターン数を減らしていることと、最短経路を探索するアルゴリズムについても触れていただきました。

特別授業は、単なる知識や実装手順の習得にとどまらず、実践的な課題を通して数学とプログラミングの本質的・構造的理解を深め実務の現場で真に役立つ応用・実践力を感じることができました。貴重な機会をくださったMath & Coding、主催の株式会社スクラムサイン様に、心より感謝申し上げます。
Math & Codingは、数学とプログラミングを学び合うオープンなコミュニティで、勉強会にはどなたでも参加できます。興味を持った在校生の皆さんも、ぜひ一度覗いてみてください。
▶ https://math-coding.connpass.com/
貴重な機会をくださったMath & Codingのメンバーのみなさま、神戸を拠点にAI・機械学習の共創開発を手がける株式会社スクラムサイン様に、心より感謝申し上げます。




