【共創教育】吉本興業×神戸電子 特別ゼミレポート その3

よしもと芸人による特別ゼミ「漫才の作り方」。オンライン、対面の全3回を終え、講師をしていただいた吉本興業所属の藤田ゆみ氏とフランポネ氏、本校教員の前田氏にインタビューしました。

–前田先生は情報ビジネス学科の先生ということですが、普段どのような授業をされていますか?

前田氏
資格対策、ビジネスマナー、プレゼンテーションを教えています。

–藤田さん、フランポネさんはどのような活動をされていますか?

藤田氏
留学生を対象に、漫才で覚えるシリーズという授業を大学や日本語学校で行っています。また、デザイン学科の学校を卒業している経験を活かして「お笑い×デザインプロジェクトクト」を立ち上げました。
フランポネ氏
現在芸歴3年目で、2年前からプロとして活動しています。「漫才で覚える日本語」という授業をしており、海外の大学にもオンラインで授業を実施しています。日本人に向けては逆に漫才で覚える外国語の授業をすることもあります。

実は関西では初となる授業。
しかも、当初は留学生向けの講座だった?

–留学生の方に授業をされることが多いのですね。その中でなぜ関西の神戸電子専門学校に声を掛けてくださったのですか?

藤田氏
グラフィックデザイン学科がある全国の学校に営業メールをしている中で、神戸電子専門学校さんより吉本と授業をしたいと思っていたというお返事をいただきました。
関西の専門学校の中で、初めての授業がこのゼミです。

–実際の対象がグラフィックデザイン学科ではなく、ビジネスの学科ということでしたが、それを聞いてどう思われましか?

藤田氏
驚きました。ですが私たちは漫才以外に、就職活動の対策も授業に取り入れています。ですので、最近ではデザインにこだわらずに色んな学科の授業もしています。
フランポネ氏
就職活動対策として自分のキャッチコピー(コンビ名)を考える授業をしています。自分のキャッチコピーとは漫才でいうと「つかみ」になります。つまりユーモアを交えた自己紹介を一言いれられると、集団面接の中でも、変な意味ではなく、なんか面白そうな人だなって覚えてもらいやすい。それって企業が求める人材に近いんですよ。ユーモアや笑いが入ることによって一つの障壁が下がる、コミュニケーションとして非常によいといわれています。

笑いにつなげるには想像力が必要。
それはプレゼンテーションの極意につながる

–漫才を作るうちに、就職活動でも使える技を自然と身に着けることができるんですね。前田先生はそのような意図でビジネスの学科でこの特別ゼミを実施していこうと思ったのですか?

前田氏
もともとお笑いが好きですし、情報ビジネス学科ではレクリエーションとして吉本を見に行くという特別授業もあり、吉本興業さんとは身近な感じが以前からありました。
情報ビジネス学科の授業にはプレゼンという科目で人前で話す機会が多く、企業さんから求められるお題に対して学生が解決案を考えてプレゼンします。今回は漫才というお題に対して学生たちがどうクリエーションし、どのように笑いにつなげるのか、そこを考えていくのは面白いかなと思いました。何より度胸がつきますよ。普段は人前での話が苦手な子も今日は前に出て、しっかり声をだして漫才を発表していました。
フランポネ氏
なんばグランド花月でお金払わなくても、学生自身でお笑いができるクオリティにできあがっていましたよ(笑)
前田氏
それは皆さんのテクニカルな話術と論理的な説明のおかげです(笑)
お笑いにはさまざまな角度から物事を考える力が必要でそこが勉強になりますね。漫才を作るときだけではなく、日常的にも使えます。同じ経験をしても笑いにつなげるには想像力が必要で、それをわかりやすく人に伝えるというのは、プレゼンテーションに共通します。これらを考えたときに学科の授業としてやれると感じ、参加させていただいた。
ビジネスっていうのはコミュニケーションが大切なグループワークもあるので、そこに必要な、人との関りあいとか、いろんな学ぶ部分があったのではないかなと思いますね。
情報ビジネス学科に入ってきた学生は、経理や、パソコンの使い方を学びに来ているので、最初はプレゼンの一環だと伝えても、なぜ漫才なのかと疑問の声も上がりました。ですがやはり皆さんの授業の構成や話術により、学生たちにもウケたいという欲がでてきた。お笑いと教育は対極にあるイメージですが、共通する部分も多くあり、そこがうまく交わったため、学生にとっても成長する時間になったと思います。
フランポネ氏
学校教育において遊びの漫才は勉強とは違うから必要はない、とひと蹴りされるところが多い。実際に中学や高校では漫画などを持ち込むと没収される。ただ、今回のように授業をすると納得してもらえると思う。
前田氏
パソコンなどのスキルも大切だが、挑戦したということに関しては、他の学校の学生との差別化になると思います。今後の人生、就職活動にとって非常によい経験であり、学生にとってもプラスになってると思います。

自分にしかできない事を作れば、
競争社会の中でも勝ち抜いていけます。

–貴重なお話ありがとうございました。このような世情の中、漫才を通してコミュニケーションについて学べたことは貴重な経験だと改めて感じました。最後に学生たちへのメッセージをお願いします。

藤田氏
今日はプロを超えるネタがどんどん出ていました。この経験は就職活動だけでなく人生のどこかで生きてくると思います。学生の頃にこのような授業があればなと自身が実感しているので、皆さんには今回の経験を、人生に生かしてもらえたらなと思います。
フランポネ氏
目指せ「ナンバーワン」ではなく、「オンリーワン」。6000人もの芸人の中で、ネタでナンバーワンになるのではなく、日本で唯一、日本で初めての、0から新しいことをしたことで、オンリーワンになることができました。競争社会の中でもオンリーワンであれば勝ち抜いていけます。自分にしかできない事を作ることにより、チャンスを作ることができます。頑張ってください。

今回特別ゼミに参加した学生の皆さんがこれからの生活や就職活動においてこの経験を活かし、活躍してくれることでしょう。


神戸電子のミッション~AI・共創カリキュラムについて

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