「進学を検討しているものの、学費が心配」という学生のためにある制度が奨学金です。国や自治体が主導するほかに、学校が独自に用意した奨学金もあります。この記事では奨学金制度の種類や利用する際の注意点を詳しく紹介します。
目次
奨学金制度とは?
奨学金は、経済的な理由で進学を迷っている学生を支えるための、金銭的なサポートの仕組みです。「進学したいけれど学費が心配」「家計の負担を少しでも減らしたい」という学生が、安心して勉強に取り組めるように設けられています。
奨学金には、国が運営する日本学生支援機構(JASSO)をはじめとして、自治体や民間団体、企業、学校独自の奨学金など、さまざまな種類があります。
また、返済義務のない「給付型」と卒業後に返済が必要な「貸与型」があります。
支給額や募集時期も制度ごとに異なるため、早めの情報収集が大切です。
専門学校生が利用できる奨学金の種類

専門学校生が利用できる奨学金の種類を解説します。
専門学校独自の奨学金
専門学校が独自に設けている奨学金や学費サポート制度は、学校により内容が大きく異なりますが、代表例は以下のとおりです。
- 入学金免除:入学金の免除
- 学費減免制度:経済的な理由により、学費の一部または全額の免除
- 特待生制度:成績上位者を対象に、学費の一部または全額の免除
とくにAO入試と連動した特待生制度は人気が高く、早い段階から準備すると有利に応募できる場合があります。
また、親や兄弟姉妹が同校卒業生または在学生の場合に効く割引制度など、家庭の状況にあわせた柔軟な制度を用意している学校も増えています。進学検討の際は、学校説明会で詳細をしっかりと確認することが大切です。
国の修学支援制度・JASSO
国が提供する奨学金制度は、2つあります。
高等教育の修学支援新制度【返還不要】
「高等教育の修学支援新制度」は、文部科学省が2020年4月から実施している制度です。授業料・入学金の免除または減額と、返還不要の給付型奨学金がセットになっているのが特徴です。
授業料が安くなるだけではなく、給付型の奨学金で生活費を補えます。2024年度からは、支援の拡大や所得制限の撤廃など、制度の幅が広がっています。
日本学生支援機構(JASSO)
「日本学生支援機構」の奨学金は、日本でもっとも広く利用されている国の奨学金制度で、専門学校生も多く利用しています。
大きく「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」の2種類があり、給付型は返済不要、貸与型は卒業後に返済が必要です。また、貸与型には、利息のつかない「第一種奨学金」と、利息はつきますが利用しやすく貸与額の幅も広い「第二種奨学金」があります。
家計状況や成績基準などの条件により受けられる制度が異なるため、希望者は早めの確認が大切です。進学先が決まっていなくても高校在学中に申し込める「予約採用制度」もあります。
まずは、自身が返済不要で利用しやすい「高等教育の修学支援新制度」の対象になるかをチェックし、対象外または金額が足りない場合は「貸与型奨学金(要返済)」を利用するとよいでしょう。
自治体の奨学金
自治体の奨学金は、都道府県や市区町村などが独自に実施している学費支援制度で、地元の学生を応援する目的で設けられています。給付型と貸与型のどちらもあり、自治体によっては返済不要の給付型が用意されているケースもあります。
支給基準は自治体ごとに異なりますが、家計状況や学業成績、地域への貢献意欲などが考慮されやすいです。卒業後に地元企業への就職を希望する学生を支援する制度も増えており、地域の人材確保を目的とした奨学金も注目されています。
募集時期や枠の数が少ない場合もありますが、そのぶん競争率が低く利用しやすい可能性もあります。まずは自分が住んでいる自治体のホームページを早めに確認しましょう。
民間団体の奨学金
民間団体が提供する奨学金は、財団法人や公益法人などが独自に行う支援制度です。対象となる学生の条件は団体によって異なり、家計状況や学業成績を重視するものから、遺族やひとり親家庭など、特定の家庭環境の学生を対象とするものなどがあります。
代表的な団体には「あしなが育英会」「交通遺児育英会」などがあり、専門学校生が応募できる奨学金も多数あります。応募書類の準備や面接が必要な場合もあるため、募集時期を逃さないよう早めの情報収集が重要です。
企業の奨学金
企業が独自に提供する奨学金は、人材育成や業界の発展を目的として用意されています。ITや医療、自動車など、専門学校生が進む分野で多く見られます。
企業の奨学金の大きな特徴は、学費を支援する代わりに、卒業後に一定期間、その企業で働くことで返済を免除する「返済免除型」が多い点です。学費負担が軽減されるだけではなく、卒業後の就職先が確保されるのがメリットです。また、日本学生支援機構などの奨学金と併用できるケースもあります。
奨学金制度を利用する際の注意点
条件を満たせば金銭的なサポートを受けられる奨学金制度ですが、もらって終わりではありません。ここからは、奨学金制度を利用する際の注意点を解説します。
1.返済が必要な奨学金の仕組みを理解する
奨学金には、返済不要の「給付型」と卒業後に返済が必要な「貸与型」があります。とくに貸与型を利用する場合は、借りる段階で、
- 月々いくら返済することになるのか
- 総返済額はいくらになるのか
をしっかり把握することが大切です。たとえば、日本学生支援機構の第二種奨学金は、利息がつくため、借りた金額よりも返済額が大きくなります。
また、返済は10〜20年と長期間になる場合が多く、就職後の収入や、生活費を踏まえた無理のない借入額の設定が重要です。借りられる金額ではなく、返せる金額を基準に考えると、後々の負担が軽くなるでしょう。
2.申し込み時期や募集枠を見逃さない
奨学金は制度ごとに申し込み時期が異なります。とくに予約採用は、高校在学中の申し込みが必要な場合が多く、情報収集が遅れると利用できる制度が限られてしまいます。
また、民間団体や自治体の奨学金は、募集枠が少なく応募期間も短いケースが多いため、気づいたときには締め切られているパターンも珍しくありません。そのため、進路が決まる前からこまめに情報をチェックしましょう。
学校の進路指導室や各種奨学金の窓口、公式サイトを定期的に確認し、早めに行動することが大切です。
3.条件付きの奨学金は内容をよく確認する
一部の奨学金の利用者は、申し込み時点だけではなく、進学後も成績や出席率などの条件を満たす必要があります。在学中に著しく成績が低下したり、出席状況に問題があったりすると、支援が停止されかねません。
民間団体の奨学金でも、毎年の継続審査があり、書類提出や面談が求められることも考えられます。奨学金は「もらったら終わり」ではなく、継続的に学生としての姿勢が問われる制度だと理解しましょう。
- 自分がやりたい仕事と条件が一致しているか
- 将来のキャリアに影響しないか
を慎重に見極めなければなりません。
返済不要の奨学金でも、途中で進路変更をする場合、返済義務が発生する可能性があります。利用する奨学金制度のメリットとデメリットを理解したうえで、慎重に判断しましょう。
奨学金制度を上手に使うためのチェックリスト

最後に、奨学金制度を上手に使うためのチェック項目を解説します。長期的な視点を持って判断することが大切です。
1.奨学金の種類と特徴を把握しているか
奨学金の種類と特徴を把握し、自分に合った奨学金を選べているかを確認しましょう。日本学生支援機構をはじめとして、奨学金制度には多くの種類があり、それぞれ募集時期や支援内容、返済義務の有無が異なります。
とくに「給付型か貸与型か」「条件付き返済免除があるか」などは重要な判断材料になります。複数の奨学金制度を比較し、自分に最適な制度を選びましょう。
2.毎月の返済シミュレーションをしているか
貸与型奨学金を利用する場合は、卒業後の返済計画を立てることが欠かせません。借りられる金額だけではなく、毎月の返済額を必ず確認してから判断しましょう。「奨学金貸与・返還シミュレーション」などを使うと、将来の負担が具体的にイメージしやすくなります。
また、入学後の奨学金の活用シミュレーションを見ておくのも安心です。
入学後の奨学金の活用方法と、卒業後の返済計画のどちらもをチェックしておきましょう。
3.申し込みに必要な書類や期限を把握しているか
奨学金は募集期間が限られており、書類不備があれば応募できない可能性があります。学校での説明会の日程や提出書類、締切などを早めに確認し、カレンダーやアプリで管理するなど、見逃さない工夫が重要です。
また、支給条件に年収がある場合は、収入証明などの準備も必要です。職場や役所への問い合わせが必要になると時間がかかるため、早めに行動しましょう。
4.在学中の継続条件を理解しているか
奨学金には成績基準や出席状況など、継続利用のための条件が設定されている場合があります。基準を下回ると、支給停止や返済を求められるケースもあるため、事前に必ずチェックしましょう。奨学金をもらって満足するのではなく、進学後も意欲的に学習することが、今後のキャリアと将来の安心感につながります。
神戸電子専門学校の奨学金制度も紹介
ここまで、一般的に利用できる奨学金制度の仕組みについて解説しました。奨学金制度ごとに募集時期や支援内容などが異なるため、利用する際は事前の確認が欠かせません。また、貸与型の奨学金は、借りられる金額だけではなく、毎月の返済額も必ずチェックしてから申し込みましょう。
神戸電子専門学校は、高等教育無償化の対象校です。そのため「高等教育の修学支援新制度」が利用できる場合があります。
また、以下のような独自の奨学金もご用意しています。
- 「神戸電子イベント参加証」による特別奨学金(オープンキャンパスなどのイベント参加でチャンス)
- 家族卒業生による特別奨学金(ご家族が卒業生・在校生の方が対象)
- 好奇心の翼特別奨学金(あなたの「好き」や「得意」を評価!)
- KD特待生認定試験による特別奨学金(本校在学者の模範生と認められる者に奨学金支給)
- 資格取得特待生による特別奨学金(お持ちの資格を活かして奨学金支給の対象に)
詳細は神戸電子特別奨学金ページもご確認ください。学校説明会や個別相談会でもご相談いただけますので、気になる方は「オープンキャンパス」など、イベントにてお気軽にお問い合わせください。




