ゲームイベントでは、新作ゲームを遊んだり、クリエイターの話を聞いたり、さまざまな作品に出会ったりと、ゲーム好きにはたまらない体験ができます。
実は、ゲームをつくってみたい人にとっても、ゲームイベントはたくさんのヒントが見つかる場所です。ゲームだけでなく、ブースの装飾や映像、音、来場者を楽しませる工夫など、ゲームづくりにつながる発見が会場のいたるところにあります。
この記事では、実際にゲームイベントを訪れた様子とともに、その楽しみ方やゲームづくりのヒントになるポイントを紹介します。
そもそも「ゲームイベント」ってどんなところ?
ゲームイベントといっても、その内容はさまざまです。
大手ゲーム会社の最新タイトルが集まる大規模なイベントもあれば、小規模なチームや個人クリエイターが制作した「インディーゲーム」を中心に展示するイベントもあります。
ゲームを試遊できるだけでなく、ステージイベントやトークセッション、グッズ販売、クリエイターとの交流などが行われることもあります。
ここでは、日本で開催されている代表的なゲームイベントとして、「東京ゲームショウ」と「BitSummit」を紹介します。
世界有数のゲームイベント「東京ゲームショウ(TGS)」
2024年9月に東京ゲームショウを訪れた際の会場写真
1996年から開催されている東京ゲームショウは、世界有数の規模を誇るゲームイベントです。2026年は30周年を迎え、9月17日から21日まで、幕張メッセを中心に初の5日間開催が予定されています。
会場には大手ゲームメーカーからインディーゲームまで、さまざまなゲームや関連技術が集まります。国内はもちろん、海外からも多くのゲームファンが集まるイベントです。東京ゲームショウ2025(TGS2025)の4日間の総来場者数は、26万3,101人でした。
本校オウンドメディアでは、過去に東京ゲームショウへ出展したゲーム『蒐命のラスティル – とこしえの迷宮城 -』についても紹介しています。「神戸電子インディーゲーム×東京ゲームショウ2022~「蒐命のラスティル」誕生に向けて~」
インディーゲームが集まる「BitSummit(ビットサミット)」
2026年5月にBitSummitを訪れた際の会場写真
インディーゲームに興味がある人なら知っておきたいイベントの一つが、京都で開催されている「BitSummit(ビットサミット)」です。
BitSummitは、日本最大級のインディーゲームイベントです。会場には個性豊かなゲームが数多く並び、開発者と直接話しながらゲームを遊べることも大きな魅力です。
2026年に開催された「BitSummit PUNCH」では、3日間の累計来場者延べ人数が6万8,208人となり、過去最大を記録しました。
今回は、実際にBitSummitを訪れて感じたゲームイベントの魅力を紹介します。
実際に「BitSummit」に行ってみました
BitSummit PUNCH 会場入口の写真
会場となった「みやこめっせ」では、建物の外まで入場者の列が続いていました。
会場に入ってまず驚くのは、展示されているゲームの多さです。
かわいらしい世界観のゲーム、一風変わったルールのゲーム、これまでに見たことのない操作方法を取り入れたゲームなど、会場を歩くだけでもさまざまな作品に出会えます。
気になるゲームを、その場で遊べる
ゲームイベントの分かりやすい魅力の一つが、実際にゲームを試遊できることです。
Webサイトや動画を見るだけでは分からない、操作したときの感覚や画面の見せ方、音の使い方などを自分で体験できます。
写真は『TANUKI: Pon’s Summer』のブースです。
Steamページでの紹介文:タヌキ祭りまで1か月しかないのに神社は荒れ放題。ちょっと怠け者のタヌキのポンとなり、郵便局で働きながら夏が終わる前に神社を建て直そう。小包を届け、友達を作り、立派な神社を建ててタヌキ祭りを迎えるんだ!
タヌキの「ポン」となって郵便局で働きながら、夏が終わるまでに神社を建て直すゲームです。小包を届けたり、町の人と交流したり、BMXで町を駆け回ったりと、さまざまな遊びが盛り込まれています。
ゲームの内容だけでなく、ブースそのものにも目を引く装飾が施されていました。ゲームイベントでは、「どうすれば来場者に興味を持ってもらえるのか」という展示方法も見どころの一つです。
開発者と直接話せるのもイベントならでは
インディーゲームイベントでは、ゲームを制作した開発者本人がブースに立っていることも珍しくありません。
写真は、ブラックコメディ推理アドベンチャー『Dr. Oops!』です。
Steamページでの紹介文:ヤバい患者を治療して借金を返すブラックコメディ推理アドベンチャー! 治療のカギは、観察力、推理力、そしてあなた自身のちょっとした知識。借金を返し、時には踏み倒して自由を目指そう!
プレイヤーは患者を観察し、推理しながら治療を進めていきます。ユニークな設定とビジュアルが印象的な作品で、会場では実際に試遊することができました。
さらに、ブースでは開発者本人から作品について話を聞く機会もありました。
「どうしてこのゲームをつくったのか」
「アイデアはどこから生まれたのか」
こうした制作の背景を、実際のゲーム画面を見ながら聞ける場合があります。登場するキャラクターの全ての声を、開発者さんご自身で担当しているのは驚きでした。
ゲームそのものを遊ぶことは自宅でもできます。しかし、ゲームをつくった人と同じ空間で作品に触れ、制作の考え方を直接知ることができるのは、ゲームイベントならではの体験です。
ゲームをつくりたい人こそ、ゲームイベントへ行ってみよう
ゲームイベントは、ゲームが好きな人はもちろん、ゲームをつくることに興味がある人にとっても多くの発見がある場所です。
「こんなゲームもアリなんだ!」に出会える
会場では、洗濯物としてつるされた靴下を飛ばして遊ぶ作品も展示されていました。ゲームをつくろうとすると、自分が普段遊んでいるゲームの影響を受けることがあります。しかし、ゲームイベントには、自分では普段検索しないような作品も数多く並んでいます。
- こんなルールでもゲームになるんだ
- こんな操作方法があるんだ
- こんな表現方法があるんだ
そうした発見が、次に自分でゲームをつくるときのアイデアにつながるかもしれません。
特にインディーゲームのイベントでは、大人数で制作されるゲームとは異なる発想や表現を取り入れた作品にも出会えます。
会場には、本校教員が開発に携わる『蒐命のラスティル – とこしえの迷宮城 -』もブース出展。多くの来場者がブースを訪れていました。
「ゲーム画面の外」にもヒントがいっぱい
ゲームイベントで注目したいのは、ゲームそのものだけではありません。
例えば会場では、
- 遠くからでも目に入る大きな看板
- ゲームの世界観に合わせたブース装飾
- 思わず足を止めたくなる映像
- 会場を盛り上げるBGMや効果音
- ゲームを遊んでもらうためのスタッフの声掛け
- 写真を撮りたくなる展示やフォトスポット
など、さまざまな工夫を見ることができます。
こうした工夫には、「どうすれば人に興味を持ってもらえるか」「どうすれば楽しんでもらえるか」という考えが込められています。
ゲーム制作でも、プログラムやグラフィックをつくるだけでなく、「遊ぶ人にどう感じてもらうか」を考えることが重要です。
- 人は何を見たらワクワクするのか。
- 何があると、その場所へ行ってみたくなるのか。
- どうすれば、もっと遊んでみたいと思ってもらえるのか。
ゲームイベントを歩いていると、そんな「人を楽しませるための工夫」を実際の空間で体験できます。
会場には、ビデオゲームとは異なる体験型イベントを企画するブースもありました。魔法屋や弓使い、占い師など、ファンタジー世界の住人を演じる人たちとの会話を通して、自分の「属性」を知るという企画です。(出展者:ファンタジーイベント企画ギルドバハムートⅢ)
ゲームをつくることとイベントをつくること。一見すると違うものですが、どちらにも「体験する人をどう楽しませるか」という共通点があります。
神戸電子専門学校もゲームイベントを主催しています
ここまで東京ゲームショウやBitSummitを紹介してきましたが、本校でもインディーゲーム展示イベント「神戸ゲームラビリンス」を開催しています。
神戸ゲームラビリンスは、インディーゲームの魅力を神戸から発信することを目的にスタートしたイベントです。
2024年の初開催、2025年の第2回を経て、2026年で3回目を迎えます。
2026年は11月21日(土)、本校の学生会館で開催予定です。今回は、本校の学園祭と同時開催します。
神戸ゲームラビリンス2025の会場写真
会場には、個人・サークル・法人など、さまざまなゲームクリエイターの作品が集まります。神戸電子の在校生も、ここで展示できるのを目標に作品を開発しています。
もちろん、ゲームを遊ぶことを目的に参加しても構いません。
- ゲームってどうやってつくるんだろう?
- インディーゲームってどんなもの?
- ゲーム制作に少し興味がある
そんな人にとっても、実際のゲームやクリエイターに触れられる機会です。
ゲームイベントは、「好き」を広げられる場所
ゲームイベントでもらったチラシやノベルティたち。こういうのを集めるのも楽しみのひとつです。
ゲームイベントへ行く目的は、人によって違います。
- 新作ゲームを遊びたい
- 好きなゲームのグッズが欲しい
- 友達と遊びに行きたい
- いろいろなゲームを見てみたい
- ゲームづくりの参考にしたい
最初は「なんとなく楽しそうだから」という理由でも十分です。
実際に会場へ行ってみると、画面の中だけでは分からなかったゲームの魅力や、それをつくっている人たちの熱気、そして「人を楽しませる」ためのさまざまな工夫に出会えます。
ゲームが好きな人も、ゲームをつくってみたい人も、気になるゲームイベントがあれば、ぜひ一度会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2026年11月21日(土)開催のインディーゲームイベント「神戸ゲームラビリンス」の開催情報はこちらへ